シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シンプソンズ国内初のソフト発売から30年

昨年、日本上陸(WOWOW放送開始)30周年を迎えたシンプソンズ
simpsons333.hatenablog.com

TVの上陸から半年遅れ(1993年3月26日)で、VHSも発売になりました。
ということは、今年でソフト発売からちょうど30年なんです!

そこで今回は、日本ではじめてのシンプソンズのソフト(VHS)をご紹介!

日本初のシンプソンズのVHSは、アメリカで発売されていたVHSの一部を吹き替え版(宣伝コピーは、“大平透をはじめ、豪華声優陣が揃った日本語吹替版で発売!”)で、当時のフォックスビデオジャパン株式会社(後の20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社→米D社によるFOXの買収に伴い2020年解散)が販売していたもの。

(↓基本的にオリジナル版の流用ですが、パッケージに描かれた手は日本仕様に5本指に書き換えられています。)

ラインアップは、1993年3月26日発売の4巻
((1)シーズン1「パーティーはこりごり」・「バートのフランス日記」、(2)シーズン1「クラスティは強盗犯?!」・「子守のおばちゃま」、(3)シーズン1「シンプソン家のクリスマス」・シーズン2「落第バート」、(4)シーズン2「ハロウィン・スペシャル」・「髪と共に去りぬ」)

1993年4月23日発売の4巻
((1)シーズン1「バートン将軍」・「ホーマーの大決心」、(2)シーズン1「ホーマー自然に帰る」・「バートは天才?」、(3)シーズン1「リサのブルース」・「ヒーロー誕生」、(4)シーズン1「恋におちて」・「忘れられた英雄」)

なお、上でご紹介した告知チラシの下部に書かれているとおり、「エイリアン3」等のVHSには本VHSの発売告知CMが挿入されています。
CMには、シーズン1「恋におちて」で、ボウリングコーチ・ジャックの声を演じられた、レジェンド声優の富山敬さんがナレーションを務められています。富山さんの楽しげな声色に、心躍る宣伝文句の数々…こういうところにも抜かりがありません!


ゴールデンタイムに登場してわずか2ヶ月で全米No. 1の視聴率を獲得。
第42回エミー賞最優秀アニメ作品賞に輝く、超人気アニメ「シンプソンズ」!

中流家庭シンプソン一家の毎日を明るくコミカルに描きながらも、その内容はとってもシニカルでクール。
これがウケにウケて、今やシンプソンズの人気は社会現象と化し、あの「TIME」で主人公の少年バートが表紙を飾ったほか、「NewsWeek」でも“なぜ我々はシンプソンズを愛するか?”という特集を組むほどの勢いなんです。

関連グッズの売り上げも10億ドルを突破する猛烈な大ヒット!
日本でも「JAL SKIキャンペーン」(※1)のイメージキャラクターなどで登場していますので、すでにご存知の方も大勢いらっしゃるでしょうね。

製作総指揮は、「愛と追憶の日々」でアカデミー賞に輝く、ジェームズ・L・ブルックス
1エピソードにつき、60万ドル以上の制作費を投じて、超一流のスタッフ、プロダクションが贈る、遊び心満載の人気アニメ「シンプソンズ」!
いよいよビデオで登場です!!

(※1)当該キャンペーンについては、また別の機会に紹介いたします。
ちなみに、シンプソンズのVHSの方には、その次のキャンペーンとなる、「JAL OKINAWA '93」キャンペーンのCMが挿入されていました。

ビデオショップ用の告知チラシには、シンプソンズの紹介や、楽しいグッズの数々が抽選でもらえるクイズも掲載されていました。
テレビ放送していたWOWOWさんもとんでもない熱量でしたが、ソフト販売元も熱を込めてスタートに立ち会われていたのが、こういうところからも伝わってきます。

ここから、国内でのシンプソンズのソフトの歴史が始まり、2000年に発売された傑作選のVHS4本や、2002年から2012年に渡ってリリースされたDVDコレクターズBOXに繋がっていくわけなんです。
配信が主流の昨今、たまにはソフトを引っ張り出してきて、いろいろ見てみるのも楽しいかもしれませんね!