シーズン32、第1話「バーンズ社長の覆面リサーチ"Undercover Burns"」Deptember 27, 2020
子供たちに親の職場を見学させる Work Day が、原子力発電所で開催される。それは、例によってバーンズの仕掛けた狡猾な罠だった…
<以下、ネタバレになります>
・オリジナルサブタイトルと設定は、変装した経営者が社内を潜入調査するリアリティーショー”Undercover Boss”のパロディ(日本テレビ系『世界まる見え!テレビ特捜部』でも何度か紹介されているので、目にしたことがある人は多いかも)。元々はイギリスの番組ですが世界中でローカライズされており、日本でも『覆面リサーチ ボス潜入』のタイトルで制作・放映されました。
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・拉致した子供たちを危険な職場で働かせる目論見に、まんまと成功するバーンズ。しかし、その魔の手からただ一人逃れたリサに攻めよられ逃げ込んだトイレで、自分への不満や呪詛に満ちた膨大な数の落書きを目にして恐怖する。
・雇用者たちの本音を直接聞き出すべく、バーンズは発電所職員に偽装したパワードスーツを身にまとい、潜入調査を開始。
装着時の変形や内部描写は、元ネタのアイアンマンそっくり。
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このエピソードは、カールの声がハンク・アザリアからアレックス・デザートに変更となった初回となります。
また、フレッドスーツ着用時のバーンズの声は、2019年版『ヘルボーイ"Hellboy"』でタイトルロールを演じたデヴィッド・ハーバーが担当。
生粋のサブスクっ子には、やっぱりネトフリの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のホッパー役が一番通りがいいかも?
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・その頃モーの店には、食のドキュメンタリーで知られるフィリップ・ローゼンタール本人が取材に訪れていた。
脚本家などでも広く活躍するローゼンタールは、シンプソンズのプロデューサーであるジェームズ・L・ブルックスが監督・脚本を務めた映画『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』にも俳優として出演しています。
https://youtu.be/GtzwDv0lrBg
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・いつものメンバーにフレッドを加えて来店したせいで、珍しく満員御礼なモーの店。
後からやってきたバーニーは、ビールをテイクアウトする羽目となる。ここで、彼が運転している車に注目!
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・カラオケに繰り出したホーマーらが歌うのは、ウォーが1975年にヒットさせた"Why Can't We Be Friends?"。
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車のCMソングとして使われていたので、スマッシュ・マウスによるカバーの方が親しみ深い方もおられるでしょう。
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・一方、フレッド=バーンズの十八番は、20世紀初頭のアル・ジョンソン歌唱による楽曲"The Spaniard That Blighted My Life"。
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・仮初の生活が楽し過ぎて、本来の目的を忘れ遅くまで遊ぶ歩くバーンズに、おかんむりなスミサーズ。彼がベッドでバーンズに読み聞かせようと用意していた小説は、新自由主義者のバイブルともいわれるアイン・ランドの『水源”The Fountainhead”』。1949年に同タイトル(邦題『摩天楼』)で映画化(主演:ゲイリー・クーパー)されてもいます。・ホーマーらから待遇の劣悪さをこぼされたフレッドは、バーンズに改善を訴える役目を引き受けます。『ウディ・アレンのバナナ"Bananas"』の法廷シーンのごとく、文字通りの一人二役を演じるフレッド=バーンズの姿は傑作!
・職場環境の整備や福利厚生拡充の要望が認められ、過剰に快適な職場へと生まれ変わった発電所。
しかし、このままでは早々に経営破綻してしまう事に追い詰められたスミサーズは、ホーマーに止む無くフレッドの正体を明かすのだが…
・エンドクレジットでは、フレッドスーツ装着の模様や別バージョンのスーツも観ることができます。
・本編中には、初期シーズンの小ネタも満載!
イースターエッグ的に探して盛り上がる楽しみ方もアリかも。
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