シーズン8、第13話「シェリー・ボビンズがやって来た!?:Simpsoncalifragilisticexpiala(Annoyed Grunt)cious」February 7, 1997
みんなのワガママのせいでストレスが溜まり、脱毛症になってしまったマージ。
そんな彼女を楽にさせるために子守を雇うことするのだが、シンプソン家にやって来た子守は空から降りてきて、おまけに歌まで歌って…そういえばこんな子守、どこかで見たような。
果たしてマージの脱毛症は治るのか!?
ディズニー映画「メリー・ポピンズ」のパロディエピソード!
(本家は、ぜひディズニーさんの配信でチェック!!)
※第12話のエピガイは次回更新時に追加しますので、しばらくお待ちください。
<以下、ネタバレになります>
・メリー・ポピンズ歌ネタ(1):本エピソードの原題「Simpsoncalifragilisticexpiala(Annoyed Grunt)cious」は、本家メリー・ポピンズの劇中歌「Supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)」のパロディ。
・フォード元大統領は、シーズン7「ブッシュVSシンプソンズ」にも登場してきました。
シンプソンズの劇中においては、若干キャラ変してるような…。
・マージのストレスによる脱毛モンタージュに使用される楽曲は、「Hair」(ミュージカル「Hair」より)。
・ホーマーは南北戦争クラブに所属している。初耳だぞ!というか、以降登場せず!
・いつも映画に影響されるホーマー、今回は「ミセス・ダウト」に感化され…。
ちなみに、「ミセス・ダウト」のフジテレビ吹き替え版(ディレクターはシンプソンズ立ち上げ時の音響監督:春日正伸氏)では、主人公の妻を一城さんが担当されています!・ホーマーの頭の中で展開されるシーンは、ミッキー・マウスのデビュー作「蒸気船ウィリー」のパロディ。(配信でチェック!)
なお、シンプソンズで蒸気船ミッキーといえば、もちろんシーズン4「ホーマーのおしおき」に登場する問題作「蒸気船イッチー」ですね!
・メリー・ポピンズ歌ネタ(2):子供たちが理想の子守について歌う「Minimum Wage Nanny」は、「The Perfect Nanny(理想の乳母さん)」のパロディ。
・ビッキー・マウスとトナルド・タックと同じ正真正銘オリジナルキャラクター(自称)のシェリー・ボビンズ、空から登場!
・メリー・ポピンズ歌ネタ(3):シェリー・ボビンズがお片付けの極意を歌う「Cut Every Corner」は、「A Spoonful of Sugar(お砂糖ひとさじで)」のパロディ。
なお、本家「お砂糖ひとさじで」は、2020年からディズニーランドのエントランス曲の1曲に採用されていますので、ディズニーランドが再開したら、ソーシャルディスタンスを守りつつ、ぜひチェックしてみてください!・シェリー・ボビンズに照れながら花をプレゼントするネルソン、ディズニーワールドでのキャラグリ時に白雪姫と撮ったツーショット写真を大切にしていることからも分かるように(シーズン14「パパはわかってくれない」参照)、彼は間違いなくDオタさんだ!
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・スキナー校長とジンボの危なめなシーンは、チャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」のパロディ。
・ボビンズの元カレ・ウィリーが歌うのは、「マニアック」(映画「フラッシュダンス」より)。
・ボビンズによって文字通り豊かなハート(!)を取り戻すバーンズ。
ちなみに、バーンズ社長でディズニーネタといえば、やっぱりシーズン6「リトルヘルパーの仔犬たち」に登場する、「美女と野獣」(配信でチェック!)の挿入歌「Be Our Guest」のパロディソング「See My Vest」です!
ミュージカルソングの完成度の高さはもちろんのこと、ほかにもディズニーネタ溢れるお話ですので、ぜひぜひディズニーファンの方にはおすすめしたい1本です!!
・メリー・ポピンズ歌ネタ(4):バーニーの美声を堪能できる「A Boozehound Named Barney」は、「Feed the Birds(2ペンスを鳩に)」のパロディ。
関係ないですけど、アルコールが飲めるディズニーシーにモーの店とか、ビールのバリエーションの1つとしてダフビールって良くないですか!?あ、言ってみただけです。
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・ボビンズの傘で飛んでいくエイブじいちゃん。
原語版では「生まれ変わったようだ~」と叫んでいるんですが、吹き替え版では「オレはスーパーマンだ~」に変更されています。
ホーマー役の大平さんがテレビシリーズでスーパーマン/クラーク・ケントの声を担当されたことに対するリスペクトによるものと思われますが、これを大平さん同様レジェンド声優の滝口順平さんがアテられてるのが熱い!!・メリー・ポピンズ歌ネタ(5):ファミリーにこき使われてるボビンズが歌う「Happy Just the Way We Are」は、「The Life I Lead(私の暮らし)」のパロディ。
・シットコム「メイベリー110番」で、主人公の代役を務めたブロンソン!?
・今回の「イッチー&スクラッチー」は、タランティーノ監督作品「レザボア・ドックス」のパロディで「レザボア・キャッツ」。
さらに、エンディングは、映画「パルプ・フィクション」のパロディ。
・飲んだくれるボビンズとバーニーが歌うのは、ジミー・バフェットの70年代のヒット曲「Margaritaville(魅惑のマルガリータヴィル)」。
・強制解決ソング!!ケセラセラ!!
・ディズニーファンの方へ、エンディングシーンについて誤解しないでいただきたいのは、決して悪意があるわけではないのです!
原作者のマット・グレーニングをはじめ、シンプソンズのクリエーターのディズニー作品愛は相当なものです!だからここまでのパロディができたわけで…!
・おまけ:本エピソードの邦題は、当初本家のキャラ名(メリー~)がそのまま使用される予定で、アフレコ台本の表紙にも記されていましたが、放送時にシェリー~に変更されたそうです。
<声の出演>
役名 | お名前 |
---|---|
ホーマー | 大平透 |
マージ | 一城みゆ希 |
バート | 堀絢子 |
リサ | 神代知衣 |
エイブ | 滝口順平 |
クラスティ,司会者 | 島田敏 |
スミサーズ,フォード,タランティーノ | 目黒光祐 |
ヒバート,スキナー,チャールズ・ブロンソン | 青森伸 |
看護師,ペリー・ウィンクル,新聞売り | 真柴摩利 |
モー,フランダース,刑務官 | 稲葉実 |
バーニー,アプー,スネーク | 広瀬正志 |
シェリー・ボビンズ,ペリー・フェザー | さとうあい |
カーニー,ネルソン | 桜井敏治 |
ジンボ | 飛田展男 |
バーンズ | 北村弘一 |
<日本語版スタッフ>
役職 | お名前 |
---|---|
翻訳 | 徐賀世子 |
演出 | 向山宏志 |
調整 | 飯村靖雄 |
スタジオ | グロービジョン |
番宣 | 鈴木路子(WOWOW) |
プロデューサー | 橘田寿宏(WOWOW),吉田啓介 |
配給 | FOXテレビジョン |
制作 | グロービジョン |