シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン32、第2話「シンプソン一家、古代ローマへ行く"I, Carumbus"」

シーズン32、第2話「シンプソン一家、古代ローマへ行く"I, Carumbus"」October 4, 2020

古代ローマ博物館にやってきたシンプソンズ一家。展示に夢中な子供たちと対象的に、日ごろのうっぷんをぶつけあうホーマーとマージだが…


<以下、ネタバレになります>


・オリジナルサブタイトルは、実在したローマ皇帝クラウディウスの生涯を描いた歴史小説『I, Claudius"邦題:この私、クラウディウス"』およびTVシリーズ化作品の題名に、バートのキメ台詞をかけあわせたもの。


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・ホーマーの野心の無さをなじるマージが口にする「ウェビナー"Webinar"」とは、WebとSeminarとを組み合わせた造語。その応用例であるオンライン会議や授業などは、コロナ禍以降すっかり身近な存在となりましたね。
・二人の諍いの現場に居合わせて、まるでローマのオベシアスとその一族の様だと指摘する博物館のキューレーターを演じるのは、モンティ・パイソンでお馴染みのマイケル・ペイリン


・ここからは、レギュラーキャラクターを使ったローマ時代のお話となります。貧しい農家に生まれたオベシアスが、激しい肉体労働の末にたくましい身体を得るくだりは、アーノルド・シュワルツェネッガー演ずる映画『コナン・ザ・グレート”Conan the Barbarian”』の主人公を彷彿とさせます。

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・父親に奴隷として売り飛ばされたオベシアスはローマに到着するないなや、『コナン…』やラッセル・クロウ主演の映画『グラディエーター"Gladiator"』の様に、コロッセウムでの剣闘試合へと駆り出される。


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・幸運もあって次々と勝ち進むオベシアスは、皇帝の娘マジョーラに見初められ、やがて結ばれる二人。

彼女の妊娠により、その関係は皇帝に発覚。死刑を覚悟したオベシアスだが、意外にも結婚を許される。

それは、ローマそのものを揺るがす悲劇のはじまりであった…
・十年後、子宝にも恵まれ皇帝から与えられたクリーニング屋の仕事に励むオベシアス。

一時は営業不振に悩まされるものの、「クラウドファンディング"crowdfunding"」ならぬ、他人から経費無しで原料を調達するという、現実でも評判のよろしくない「クラウドソーシング"crowdsourcing"」の手法を駆使して大成功!

・莫大な資産を手にして、満足なオベシアス。しかし、それだけには飽き足らず名誉をも求めるマジョーラに詰め寄られる。

・現皇帝の暗殺をそそのかされると、マジョーラの思惑に寄与する行為と考えて実行。その結果、絶大な権力まで獲得し、我が世の春を謳歌するオベシアスたち。そこで、再び発生する皇帝暗殺事件。

・遂に新皇帝の座は我のものなりと、ぬか喜びするオベシアスの目前に現れたのは?

・エンドクレジットには、事の成り行きを退屈そうに見守るローマ神話の神々が登場します。