シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

大平透さん芸能活動60周年記念特別企画・第3回

第1回→http://d.hatena.ne.jp/simpsons333/20120924#p1
第2回→http://d.hatena.ne.jp/simpsons333/20121001/p1


大平透さん芸能活動60周年記念特別企画の第3回目は大平透さんの数々の伝説エピソードを紹介させて頂きます。


自分の出演した作品やキャラクターを愛す
大平さんのお部屋には、所せましと出演作品の関連グッズ(ご自分で購入されたもの、お弟子さん・ファンの方々からのプレゼント)が大切に飾られています。ファンクラブでもお誕生日やファン感謝祭の準備の際などにお邪魔させていただいておりますが、毎回グッズが増えているのです!そして、さらに驚くのがズラーッと並んだ、出演作品の台本の数々。昔懐かしい洋画や海外ドラマ、アニメ、戦隊モノ、バラエティ…数えきれない数の台本が保管されています。

どうですか?このグッズの数々!作品に対する愛の大きさがこれを見れば一目瞭然です!ある声優プロダクションの社長さんは、このお部屋を見て、「ここを大平透博物館にしましょう!」と言われたとか!
そんなご自身が関わられた作品のグッズに囲まれながら、その収録当時のエピソードをお話しされる大平さん。


・ファンへの感謝は心から
2008年5月「第1回シンプソンズファン感謝祭」の準備の際、大平さんからサイン会のアイディアをいただきました。よくイベントでサイン会と言えば、先着何名とか、抽選で何名なんていうことが多いのですが、大平さんは「ファンの方、全員に書く!」と宣言。スタッフも(そして企画段階からご協力いただいたほかの声優さんも)大平さんのご負担も考えて、抽選ということを勧めさせていただきましたが「それじゃ、かわいそうでしょ? 不公平でしょ?ある人は貰って、ある人は貰えないんじゃ、とってもかわいそうです。僕は全員に方にサインをしてあげたい!!」と言われ、伝説の来場者500人サイン会が実現したのです。

それ以降開催された3回の感謝祭でも、毎回サイン会をしていただいております(2回目からは声優さん全員によるファン全員サイン会)。ここまでのキャリアのある方が、イベントへ無償で出演される上に、毎回サイン会を開催していただけるなんて、普通に考えるとまずありえないことです!なぜ毎回そこまでのことをしていただけるか…大平さんは作品自体を愛することと同様、その作品を愛する人達のことも愛してくださっているからです。その証拠に、大平さんのお部屋には、ファンの方々から送られたファンレターやイラストが壁に貼られています。
ぜひファンの方々も、大平さんにファンレターなどで感謝の気持ちを伝えてみてくださいね!


声優とは「声」だけに非ず、演技者の「演」は演出家の「演」
大平さんは、演技者の「演」は演出の「演」であるとも考えられていて、声をアテるだけでなく、ご自身の中で考えて解釈してキャラを演出していくことが大切だと語られています。また、声優は命を与える仕事であり、演技者が生き生きしていてはじめて、絵や脚本で生き始めたキャラたちに最後の命を吹き込むことが出来る、というお話も…。

ザ・シンプソンズCCレモンのCM収録では、(TV放送のスタッフは関わっていないため)台本にあったホーマーの口調がいつもと違うため、ご自身で修正されたり、「笑ゥせぇるすまん」収録の際、台本のセリフを修正、元のセリフより格段に面白くされたり(WEBアニメスタイル大地丙太郎さん談)、…ご自身で演出することで、どちらもヒット作になっています!




プロデューサー経験が演技の幅を広げ掘り下げる
1954年、ニッポン放送開局アナウンサー兼プロデューサーとして活躍された大平さん。その当時のプロデューサー経験から、出演者全員の演技のクオリティを上げるため、後輩声優さんにアドバイスをすることも多かったのだとか。例えば、ふり幅が少ないキャラ(スーパーマンや喪黒福蔵)を演じる際には、ある程度ふり幅のある演技が可能なキャラ(脇を固めるキャラ)を演じる声優さんに指導をしたり、台本全体の内容をしっかりと咀嚼してこそわかる、物語の伏線となるセリフをサラッと言ってしまった声優さんには、ここは大切なセリフだから他と変化を付けて演じるようにアドバイスするなど、ラジオのプロデューサー業が声優業でも生かされていることがよく分かります。また、大平さんがよく言われている、「他の出演者を指導することについて何か言われたりしても、それで番組がヒットするなら、それで番組が少しでも良くなら、全然かまわない」というお話も、同様に昔の経験が生かされているのだと思います。


義理堅く、スジを通す
今でも「笑ゥせぇるすまん」「ハクション大魔王」等々…たくさんのCMに出演されている大平さん。その昔は顔出しCMでもお茶の間でお馴染みでした。そんなCMタレントとしてもご活躍された大平さんのモットーは、「自分がCMに出た企業の製品しか使わない」!
例えば…いすゞ自動車のCMに出演された際にはいすゞヒルマンミンクスベレットベレルを愛車に、田辺製薬のCM(30年間出演!)に起用されているときは薬は田辺製薬のものしか飲まない、テイジンのCMに出演された際には洋服は化繊のものしか着ない、などなど…。CM出演したら、その製品を愛用し、義理を通されることを非常に大切に考える大平さんの思いがひしひしと伝わってくるモットーです。また、ご自身と繋がりのある企業がスポンサーをしているスポーツチームが優勝した際などには祝電を贈ったりというエピソードも。

常々、情の通った仕事をしたいと考えられている大平さんは、一期一会を大切に、その企業に関わった人間の1人してこのようなことをしているとお話されています。単に仕事を依頼する側・依頼される側という関係だけではない、ハートのある大平さんの行動はとても素敵ですね!!


テリー・サヴァラス役で丸坊主
テリー・サバラス主演刑事コジャックの日本放映が決まった際、一番初めにTBS映画部から出演のオファーがいったのは、それまでバルジ大作戦など多くの作品で彼の吹き替えを担当された大平さんの元でした。しかし、それには宣伝のためにコジャック同様丸坊主にするという条件が付いていたため、大平さんは断られます。当時大平さんはTBS(毎日放送制作)で毎週土曜朝に放送されていた「八木治郎ショー」における、田辺製薬の生CMに出演していたため、坊主になることは不可能であったのです。



チャレンジ精神で常に新境地を切り開く
大平さん演ずるスーパーマンが大ヒットしたことにより、大平さん=スーパーマンというイメージが視聴者に定着、声優のスター第一号となりました。一方、あまりにそのイメージが強いが故に、時代劇をやっても、悪役をやっても、どこへ行っても「スーパーマン」であると言われるようになります。大平さんはこのままでは他の役が出来なくなる、そう考え、再放送(本放送ではほとんどのお話が生放送であったため、収録しなおす必要があった)の際にはご自身から降板されることに。ここまでのヒット作品をご自身から手放されることは、そう簡単にはできないことだと思いますし、大平さんの演技者としての熱い思いを感じます。
スーパーマン降板の直後にスタートしたのが、「恐妻天国(原始家族フリントストーン)」!


今まで視聴者が観たことのない、大平さんが演じる三枚目キャラは大好評!これがその後長きにわたって続くタツノコ作品への出演のきっかけになったのです。大平さんは、そんな新境地を切り開くキッカケとなったフレッド役も大切なキャラの一人であると語られています。
どれだけ大平さんの三枚目キャラがインパクトがあるかがよくわかるエピソードとして、ヒゲオヤジや2代目バカボンのパパ役で知られる富田耕生さん(シンプソンズ的にはドクター・マービン・モンロー!)は、大平さんの「ハクション大魔王」を観て、「あれ大平ちゃんがやってるの!?俺も頑張らなくちゃ!」と驚かれたのだとか。誰が声をやっているのか視聴者に気づかれないようにするという「声優忍者説」を大切にされている大平さん。同業者の方までも大平さんが演じるキャラということに気づかないのは、まさに大平さんがスーパーマン役から新境地を開き、忍者声優として熱演されたからなのです!


演出をぶつけて喪黒福造役に決定!
サントリー黒烏龍茶でもお馴染みの笑ゥせぇるすまん」喪黒福造。当初、喪黒役は有名な新劇の役者さんに99%決定していたそうですが、プロデューサー1人が「いや、喪黒役は大平さんしかいない!」と言ったことにより、大平さんがスタジオへ呼ばれることに。絵コンテを見て、アドリブで「私の名前は喪黒福造。オーオッホッ」と演じたところ、スタッフのイメージとぴったり一致し、さらには原作者の藤子不二雄A先生も大絶賛!見事喪黒役が決定しました。

いわゆるボイスサンプルというものを作らない主義の大平さん。何種類かの声をパターンを用意してテープを作るのではなく、喪黒役がそうであったようにそれぞれのキャラクターごとに実際の絵を見て、ご自身で演出してキャラ作りを行われているのです!


アメリカのホーマー声優:ダン・カステラネタ、原作者:マット・グレーニングと対面!
2000年、ハリウッドで行われたシンプソンズの世界大会「ザ・シンプソンズ・グローバル・ファンフェスト」に大平さんはなんと自費で参加!3日目のFOX本社をスプリングフィールドの街に改造して行われたイベントでは、特設テントにてアメリカの声優陣とマット・グレーニングのトークライブが開催された。そのライブを当然観ていた大平さんは、ライブが終わるや否や、出演陣の元へ向かい、握手を求めながら一言…「アイム・ジャパニーズ・ホーマー!!」突然のことで状況がつかめないマット・グレーニンも通訳の方から説明され、目の前にいる男性が日本のホーマー・シンプソンの声優だということを知り、「ジャパニーズ・ホーマーが来てくれたぞ!」と大興奮!熱い握手が交わされた!さらにそこにアメリカのホーマー声優:ダン・カステラネタも駆けつけ、日米ホーマーの共演+原作者という、超豪華な3ショットが実現しました。

ダン・カステラネタは自分自身も幼少期に観ていた「スーパーマン」の時代から日本で声優をしている大平さんが、ホーマー・シンプンを演じていることを知り、たいそう喜んだそうです。そして、その光景を見ていたCNN,CBNの取材陣から取材され、更にはエンターテイメント・ウィークリー誌に「Japanese Homer Voice Toru Ohira」と紹介されたのだとか。そのようなニュースもあり、アメリカはもちろん世界中に日米夢の共演が知れ渡ることとなりました。
※この「エンターテイメント・ウィークリー誌:entertainment weekly nov17 2000 #569」所蔵の方がいらっしゃいましたらお知らせください。



世界の巨匠が大絶賛!
世界中で作られる吹き替えのキャスト・内容に特に厳しいことで知られる、ルーカス・フィルム。スターウォーズのアニメ版では、映画版と同じキャラが登場しているにも関わらず、声が映画版収録当時と変わっていないか確かめるため、改めてオーディションを行ったほど。そんなルーカス・フィルム制作のスターウォーズ・エピソード3にダースベイダーが再登場することになり、通常なら日本でも再びオーディション…となるところなのですが、なんと!ジョージ・ルーカス自身から「ダースベイダーはミスターオオヒラがいい!彼が一番だ!」と日本スタッフへ要望が出され、大平さんのみ指名でキャスティングされたのです!本国の監督から直接キャスティングされるということは本当に有り得ないことで、大平さんもとてもうれしかったと話されています。
さらには、あのウォルト・ディズニー本人が大平さんの参加されている「バンビ」わんわん物語を観て、「日本の吹き替えはナンバーワンだ!それは口が合う、合わないだけじゃなくて、ハート=心が入っているから」とコメント。まさに大平さんの心がけてらっしゃる「ハート」の部分も含めてディズニーが大絶賛したのです!


趣味は多彩にして高いレベルを追求、意外な特技も!
書道が得意であり、ゴルフが好きでシングルプレイヤーであり、プロ並みの腕前!また、ゴルフにはお仕事をするにあたっての体力作りの意味もあり、ラウンドを回る体力をキープする目的で、日ごろからウォーキングも行っています。車好きでもあるため、以前から様々な種類の車に乗っており、お仕事やゴルフ、釣りなどに向かう際は、毎回ご自身で運転。そんなドライブのお供は、オフコース。ご自身の低音ボイスとは違う、高い声の小田和正さんの歌声がお好きだそうです。また、大平さんが演じられているキャラ、特にホーマーからは全く想像できませんが家庭的なことにも精通されていて、料理もお得意。大平さん流にアレンジした創作料理のようなものも作られるそうです。さらには、昔からモノ作りが好きな大平さんはミシン、裁縫もお得意でアイロンがけまですべてこなされています!

オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989

オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989



ダースベイダーの系譜
1989年、日本でスターウォーズ旧三部作がVHS化される際にダースベイダー役に初めてキャスティングされた大平さん。当時の外画作品は、放送局ごとや劇場用、機内上映用など、その都度吹き替えが制作されており、キャスティングも一部のFIX(この作品にはこの人という)声優さんを除いてバラバラなことがほとんど。特に人気の高い作品は吹き替えが放送される回数も多く、同時に吹き替えのバージョンも多く存在することになります。もちろんスターウォーズもそれに当てはまっており、ダースベイダーもそれまでに数名の声優さんがアテられていたキャラでした。大平さんがスターウォーズに初参加されたVHS版が発売されるなり、吹き替えのイメージがピッタリなことや原語版の声優(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に声がそっくりなことから、大好評に!

それ以降、日本でダースベイダーを起用したケータイ会社やパチンコ、ゲーム「ソウルキャリバー4」の隠しキャラ、などなどまさにダースベイダーというキャラのFIX声優として活躍されることになります。



ちなみに、大平さんはタツノコプロOKAWARI-BOY スターザンSというスターウォーズのオマージュ作品で、ダースベイダーのパロディキャラ:ダースベーロを演じられていますが、これが放送されたのが、1984。つまり、まだ大平さん吹き替え版のダースベイダーが誕生していない時代ということになります。パロディキャラ先行で、後に本家のキャラも担当されるという非常に珍しいパターンで、ダースベーロ役にキャスティングしたタツノコプロには未来が見えていたのかも!?



ビートたけしとの再会
1984年、当時大人気だった「俺たちひょうきん族のワンコーナータケちゃんマン。そこに登場するタケちゃんマンロボのテーマ曲である愛より強くにナレーターとして参加された大平さん。


収録の際、楽屋で待機されていた大平さんの元にある人が挨拶にやってくる…その人は、今や映画監督としてもお馴染みのビートたけし!芸人としての下積み時代(1970年:23歳)に通産省前のガソリンスタンドでアルバイトをしていた際、大平さんが運転する外車にガソリンを入れたというエピソードを披露したそうです。今や日本のお笑い界の大御所としてお馴染みのビートたけしさんが下積みをしている時代に既に大活躍していた大平さん。

※ハリウッド俳優?ヤング大平さんです!身長180センチ!足長!!
大平さんの芸能生活60年がいかに長く、そして業界の第一線で活躍され続けているかがよく分かる、貴重なエピソードですね!


・外画(海外動画)とアニメの声優演技論
大平さんは、外画の吹き替えは向こうの役者とともに演技する作業で、アニメのアフレコは絵と脚本によって生き始めたキャラに最後の命を与える作業であると語られています。外画の場合は、向こうの役者と息を合わせながら演技を行うため、生き生きとした演技の基礎が学べるものである、と大平さん。向こうの役者とともに演技すると言えども、普段英語の音声を聞いている人が、日本語の音声を聞いて、「合っていない!」と言われたとしても気にする必要はなく、日本語の世界でキャラを完成させることが、吹き替えにおいて大切なことであると言われています。そうお話されている大平さんもたくさんの外画キャラを現地の役者の声ソックリに演じられてらっしゃいますが、大平さんはそれ以上に、「ハート」が入っていることが重要であるのだと考えられているのです!


来る者は拒まず。テスト無しのゼミ入学。
大平さんの声優スクール「大平透声優ゼミナール」は、入学に際してテストは行われず、小論文の提出のみ。しかも、それで落とすことはなく、来る者は拒まずというスタイル!しかも、卒業もなく、年齢制限もありません!やる気のある人たちに平等にチャンスが与えられるように考える大平さんは、30年間この形式を貫き通されていらっしゃいます。先生・生徒の関係ではなく、親・子供という関係でお弟子さんたちに熱い魂で指導をされています。
※現在、基礎科新規生の募集は行なっておりません

大平透声優ゼミナールについては2009年の「大平透さん80歳お誕生日」の記事にも記載があります→http://d.hatena.ne.jp/simpsons333/20090923#p1


若き未来の声優たちのために道を切り開き続ける
大平さんは声優さんとして今でも現役でご活躍されている一方、若き声優さんたちのために声優の地位向上を目指す活動も行っていらっしゃいます。日本俳優連合では副理事長を務められており、日俳連の前身となった日本放送芸術家協会(1963年設立)の設立発起人メンバーとして参加されてから現在に至るまで、外画の再使用料問題の解決に向けて尽力されるなど、多くの活動をされています。また、それに加えて今から数年前に設立された日本声優ユニオン執行委員長も務められています。もちろん、すべてボランティアとして活動されているものです!大平さんは、業界に恩返しするため、後輩のため、お仕事に加えてボランティア活動も行っていると語られており、83歳になられた今でもお忙しい毎日を送られているのです。


情に厚く:チームは大切な家族
大平さんがハクション大魔王ガッチャマンなどタツノコプロの作品に出演していた時、現在のようなPCなど便利な機材は存在しておらず、機械でコピーをしても上手くフィルムが作製できないため若いアニメーターの人たちがタツノコプロのアニメスタジオ(畑のど真ん中の工場※大平さん談)で一枚一枚全て手書きでアニメのセル画を書かれていました。当時のアニメ1話をつくるのにセル画を5000枚以上描いていたそうです。

(※1965年のタツノコプロのアニメスタジオ)
大平さんは『毎週苦労して絵を書いている作画現場の(アニメーターの)人達は、自分が描いた絵をどんな人が演じているのか見たいのではないか?逆に我々(音声現場)も誰がどんな苦労をして毎週絵を描いてフィルムを作っているか知らない・・・・・。』と思い立ち、
役者さんら音声側スタッフ20〜30人でタツノコプロの作画現場まで出向き、生まれて初めて自分たちのキャラクターの絵を作っているところを見学し、スタッフ全員で熱いミーティングをおこなったそうです。


ミーティング終了後、みんなで食堂の昼メシを一緒に食べて懇親会を開き、作画スタッフは自分が描いた絵に声を吹き込んでくれる役者さんに初めて会い「私があなた(のキャラクター)を描いています」と素晴らしい出会いに感激し絆を深めあったそうです。


歴代のタツノコ作品に大平さんがキャスティングされ続けた理由には、演者としての価値だけではなく、若き役者やスタッフ達の家族の長として座長としての大きな存在もあったのだと思われます。それはシンプソンズファミリーも同様です。


・『人生は動く、動かすのはあなた自身』
滋賀県・大津にある円満院で行われた金の仏像の開眼式で司会を務めた大平さんが、御門跡様からいただいたお言葉だそうです。
このワードを大平さんはとても大切にされており、ご自身が役者をやりたい!悪役がやりたい!と思い、放送劇団に入団されたように、みなさんにも自分の意思で心とともに動き出してほしい、という思いから使われているものです。とっても素敵な言葉ですよね!

(※大平透声優ゼミナールにて撮影)




◎大平さんが演じたキャラクターを系統別にジャンル分け!(ほんの一部です)
【シリアスキャラクター】
「スーパーマン


「南部博士(ガッチャマン)」



【帝王キャラクター】
「ゴア(マグマ大使)」

「ダースベイダー」

「ベルトサターン(ポールのミラクル大作戦)」

「皇帝バッカスフンド(超力戦隊オーレンジャー)」

「聖総統スカルダート(ヤマトよ永遠に)」

徳川家康(バジリスク甲賀忍法帳)」

「キング・ブル(一発必中デバンダー)」



【コメディキャラクター】
「フレッド(原始家族フリントストーン)」

「グズラ」

カバトット

ハクション大魔王

「黒ダコブラザーズのタコ吉(とんでも戦士ムテキング)」

「ホーマー・シンプソン」

「喪黒福造」

「デカパン」



【ナレーター】
スパイ大作戦(指令の声)」

「ゴレンジャーなど東映特撮番組ナレーター」
「映画:ルパン三世念力珍作戦(実写)で大ボスの声」


【犬】
調べてみたら意外と多かった!ある時はユーモラス、ある時はボスの貫禄。
「野球十兵衛(一発貫太くん)」

「誠一郎(ダッシュ勝平)」

「ピート(ディズニー作品)」

「ボリス(わんわん物語)」

「The Mastiff(Cats & Dogs)」





・伝説はまだまだ続く!!
下のイラストはシンプソンズファンクラブから大平透さんにプレゼントしたイラストです。

大平さんと演じられた代表的なキャラクターです!
83歳&芸能生活60周年を迎えてなお大平透さんは現役声優です!!

(画:とりみき さん)



これからも大平さんがお元気でたくさんの作品でご活躍されるように、ファンみんなで応援し続けましょう!!


大平透さんへのファンレターの送り先→http://d.hatena.ne.jp/simpsons333/20081205#p2