シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン6、第18話「スプリングフィールド映画祭:A Star Is Burns」

シーズン6、第18話「スプリングフィールド映画祭:A Star Is Burns」March 5, 1995

シンプソンズのクリエーターでもあるアル・ジーンとマイク・リースが監督を務めたアニメシリーズ『The Critic』が視聴率で苦戦したことから、シンプソンズ人気にあやかろうと、『The Critic』の主人公である映画評論家のジェイ・シャーマンがゲスト出演する、という異色エピソード。
そんなジェイ・シャーマンがスプリングフィールドで行われる映画祭に審査員として呼ばれることに。
住民たちは思い思いに自主映画を撮り始めるのだったが…。


<以下、ネタバレになります>


・本作の原題「A Star Is Burns」は、映画「A Star Is Born(スタア誕生)」をもじったもの。
今までエピガイで何回もご紹介していますように、シンプソンズにおけるスタア誕生の原題もじり、結構多いです。

・原作者のマット・グレーニングの名前がお馴染みのTV画面のオープニングにもエンディングにも出てこないのは、別番組の宣伝に番組を利用するな!とスタッフと揉めたため。
「アイ・オン・スプリングフィールドの中で、ラップラビのメンバーが歌う「ブタ食うな」なラップは、お馴染みM.C.ハマーの「U Can't Touch This」の替え歌。

シンプソンズファン的に、「U Can't Touch This」で思い出すのは、やっぱりシーズン5「バートは大スター!!」「俺はやってないよ!」ですかね。・バートのインチキ日本語。「トプスタの地図マップ〜」
ここだけ吹き替えでも原語版のナンシー・カートライトの声に切り替わります。

・バートの自主製作映画のナレーションは、映画プラン9・フロム・アウタースペース」のそれのパロディ。

フランダース語を話す神。

シンプソンズとコラボするも、2年で打ち切りになったアニメ「The Critic」ジェイ・シャーマン登場。
プロデューサーからの命令で3流映画を嫌々褒めちぎり続ける番組が、この「カミング・アトラクションズ」

「オスカー・メイヤー」CMソングリスペクト!
バート&リサ、ジェイの熱唱(毎度のことながら吹替版のクオリティの高いこと)には注目!


他のCMソングネタはこちらから。
フットボールに当たった男。

スポーツの品格 (集英社新書)

スポーツの品格 (集英社新書)

「僕はもう、死んでいる…」
爽やかなケンシロウみたいなセリフが入っちゃう、バーニーのオシャレ映画はコヤニスカッツィのパロディ。
また、劇中の音楽はプッチーニ作曲のオペラ蝶々夫人・バーンズの自伝(ウソ)映画。

・大どんでん返しのエンディング!?

Keep Rolling (映画『カメラを止めるな!』主題歌) [feat. 山本真由美]

Keep Rolling (映画『カメラを止めるな!』主題歌) [feat. 山本真由美]

おまけ:本作は日本未放送のアニメを思いっきり扱っている内容のためか、WOWOWFOXチャンネル等、当時国内でシンプソンズを放送していたチャンネルでは放送がされず、吹替版も制作されていませんでした。
2002年、DVDのザ・シンプソンズ フィルムフェスティバル」のリリースに際し、吹替版が新録されました。
ザ・シンプソンズ/フィルム・フェスティバル [DVD]

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<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ,セルマ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
エイブ 滝口順平
ケント・ブロックマン,ブロンソン 糸博
スピルバーグもどき,ラップラビボーカル 北川勝博
スキナー,ヒバート,ベン・ハー 青森伸
クラスティ,ウルフキャッスル 島田敏
クインビー,レクター博士 辻親八
ミルハウス,スクラッチ 飛田展男
パティ 鈴木れい子
ウィガム,カーク 中村大樹
モー,フランダース 稲葉実
モード 紗ゆり
トッド 安達忍
ロッド 真柴摩利
バーンズ 北村弘一
スミサーズ,日本人観光客父 目黒光祐
バーニー,アプー,ハチ男,ジョージ 広瀬正志
モグラ 朝戸鉄也
ジェイ・シャーマン 伊藤栄次
ネルソン,通行人,空港アナウンス 桜井敏治
日本人観光客母,女性客 さとうあい