シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン1、第5話「バートン将軍:Bart the General」

シーズン1、第5話「バートン将軍:Bart the General」February 4, 1990(日本初回放送:1992年10月3日)

ひょんなことから、学校のいじめっ子・ネルソンとその手下に目をつけられ、ボコボコにされちゃったバート。その後もネルソンたちにいじめられる日々が続いたバートは、被害者たちと共に軍隊を作り、彼らに立ち向かうことに…!


<以下、ネタバレになります>


・ホーマー「油をさせば滑りが良くなることもあるんだぞ」
・バートの想像の世界1…どこまでも追ってくる巨大ネルソン。

・バートの想像の世界2…バートの葬式。目は×マーク。

・ゴミ箱に入れられ、転がされるバート。

ちなみに、当時マテル社から発売されたシンプソンズのアクションフィギュアにラインナップされていたネルソンのフィギュアには、このゴミ箱がセットになっています(ゴミ箱にも2種類あるというマニア泣かせの品)。このフィギュアシリーズがバカ売れした結果、当時経営が傾きかえていたマテル社が奇跡の復活を果たし、アクションフィギュアシリーズ以外にも多くのシンプソンズグッズを発売することとなりました。

・シンプソン家に伝わる必殺技・玉蹴り。

・ミリタリーショップ店主のハーマン、初登場。「先生がバスから手を出すなと言ったら決して出すな!」→第3話「ヒーロー誕生」をチェック!

・エイブじいちゃんのパットン将軍発言の直後に登場する曲は、本家パットン大戦車軍団のメインテーマ。
ちなみに、本家「パットン…」のLD版吹き替えで、パットン将軍の吹き替えを担当されたのは、ホーマー役の大平透さん。

・バート率いる、ネルソンの被害者たちのマーチングや訓練のシーンは、映画フルメタル・ジャケットのパロディ。


・エイブじいちゃん「飛行機から押し出してもいい、崖から突き落としてもいい、海外に送り出してジャングルの中で犬死にさせてもいい、でも何故か"ぶつ"のだけはいけないことになっている」
"指導"と"暴力"をはき違え、執拗な暴力で押さえつけた結果、自分に指導力があると勘違いしている方々に贈りたい言葉ですね。

・戦いのシーンは、映画史上最大の作戦のパロディ。
ちなみに、「史上最大の作戦」のパロディは、シーズン3「マージという名の電車」にも登場しています。さらには、第85回アカデミー賞・短編アニメーション部門にノミネートされた「マギーの託児所大作戦」の原題は「The Longest Daycare」であり、「史上最大の作戦」の原題「The Longest Day」のパロディであります。


タイムズスクエア第二次世界大戦終結を喜び、水兵と看護師がキスをしている、ルフレッド・アイゼンスタット撮影の写真「勝利のキス」のパロディ。

・ラスト、戦争はいけないよ!と訴えるバート。
ただし、吹き替え版で「"自由"と"平和"と"正義"のために戦わなけりゃいけないこともあるけどね」となっている部分は、原語版においては実際の戦争の名前(アメリカ独立戦争第二次世界大戦スター・ウォーズ)が登場してきています。日本で放送する番組の吹き替え版ですから、どのような意図のセリフであれ、以上のような意訳はやはり必要ですよね!



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
アドバイザー 井上真紀
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日正伸
プロデューサー Kristen Duncan,小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ミューテック・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン



<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
エイブ 滝口順平
スキナー,老人 青森伸
ネルソン,オットー 安西正弘
ミルハウス 飛田展男
チャック,生徒1(金髪の少年) 渡辺久美子
ハーマン 千葉繁
マーティン,子分1(白人の子),女1 安達忍
ルイス,子分2(黒人の子) 永澤菜教
ホームの受付,生徒2(茶髪の少年) 木藤聡子



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