シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

【序章】

 2007年の夏、声優変更の抗議から始まったファン活動。
同年12月、DVDでオリジナル声優が復帰する事が発表され、一般的には活動が終わったように思われていましたが、まだ半分の折り返し地点だったのです。
 2007年10月26日、新宿にて大平透さんは私たちに熱い想いを語られました。
『ありがとうございました。皆さんへの感謝の気持ちを持ってDVDの録音に入ります。その代わりといっちゃあなんですが、私は一人一人に声かけて、出られる人間は全部に出てもらって皆さんとの感謝祭をしたいんです。 巨大なスクリーンにDVDを投射します!そして皆さんに見てもらい、握手会でもサイン会でも、なんでも、出来ることをそこでやります。それが私の願いです。どうぞそれを楽しみにしてください、それを言いたかったんです。皆さんに対して感謝の気持ちを表したいんだから、絶対にお金なんか取りません。もう、ギャラも一切なし! ですから、足だけ運んでくれて、そして、来られる人はみんな来てほしい!!』
(詳しくは「考える会のブログ」をご覧下さい。http://d.hatena.ne.jp/SERIZO/20071216
 かつて、大平透さんはアメリカで行われた『シンプソンズ・グローバル・ファンフェスタ(2000年)』に参加するために渡米(なんと自費!!)されたことがあり、アメリカにおけるシンプソンズの人気、制作者の作品に対する愛情、ファンの熱意を自ら体験されてきました。

 そして、ファン・フェスタの会場で原作者のマット・グレーニング、米国のホーマー:ダン・カステラネッタと邂逅し、『日本のホーマー』と絶賛されました。きっとこの時から大平透さんは「いつか日本でも・・・」と思われていたのではないでしょうか?
 ところが、残念ながらその願いは実現する事がなく歳月は流れ、2007年8月シンプソンズMOVIEの日本公開に際して、15年間演じ続けたホーマー役をまさかの交代という知らせを受けたのでした。この時、大平透さんはホーマー役を引退することを決めていたそうです。そして、交代の一因には、長い間、大平透さんを始めとするシンプソンズ声優さんやFOXに対して『吹替え声優への応援の声』を届けなかったファンにも責任があったのではないでしょうか?
 大平透さんは応援してくれた「ファンへの感謝」と考えていらっしゃいましたが、私達は長年シンプソンズを演じ続けてくれた「声優の皆さんへの感謝」の為に、協力して『ファン感謝祭』を実現させていくことになったのです。

 大平透さんとの打ち合わせFAXは200枚を超え(大平透さんは全て手書き!!)、司会・イベント立案などをシンプソンズ声優さんに総出で準備して頂き、ファンクラブは会場探し、機材準備、参加者(一般・ボランティア)の募集と連絡を受け持ち、シンプソンズ声優さんとファンが一体となり今回の感謝祭を作り上げていったのです。