便利な配信サービスですが、後から観ようと楽しみにしていたのに、いつのまにか消えていてガッカリ!な経験をされた方も、少なくないと思います。ディズニー+で配信中のエピソードから、そんな恐れのある(かもしれない)エピソードを紹介します。
シーズン23、第8話「クラスティの再挑戦"The Ten-Per-Cent Solution"」December 4, 2011
自身の冠番組を、あっさりキャンセルされてしまったクラスティ。バートとリサの何度目かの助けを借りた、これまでとは違う切り口でのカムバックを目論むが…
<以下、ネタバレになります>
・本日のクラスティショーのイッチー&スクラッチーは、映画パロディ3本立て。
最初は、吃音症に悩むジョージ6世が、それを克服して第二次世界大戦の開戦に多大なる影響を与えた史実を元とした『英国王のスピーチ”The King's Speech”』。
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そして、ナタリー・ポートマン演ずるバレリーナが、白鳥の湖を舞う経緯で精神に混乱をきたしてゆくサイコスリラー『ブラック・スワン”Black Swan”』。
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そんなにいっぱいあったら、俺の出番が減るじゃないか!とクラスティはおかんむり。実は、古すぎて子供たちにアピールしない彼のネタは、番組スタッフに問題視されていたのです。そして、あっさり首を切られてしまうクラスティ。
・その頃、閉館するTVミュージアムを訪れるシンプソンズ一家。地上波TVの没落を象徴するかの様に、キング・オブ・ザ・ヒルやバットマン(シンプソンズにも何度かゲスト出演した、アダム・ウェスト版)などのセットや小道具などが、次々と解体・売却されてゆくのを目にする彼ら。
・映画俳優組合SAG”The Screen Actors Guild”ならぬ、UPA”United Productions of America(『近眼のマグー”Quincy Magoo”』などの作品で知られるアニメ制作スタジオ)に窮状を訴えるも相手にされず、クラスティバーガーの店内で打ちひしがれていたクラスティは、ミュージアム帰りのシンプソンズ一家と出会う。気の毒に思い、一家が彼を連れていった先は…
タレントエージェントのアニー・ダビンスキーの事務所。彼女の声は、一世を風靡してた女性コメディアンのジョーン・リバーズが演じています。
1960年代半ば、さえないスタンドアップコメディアンに身をやつしていたクラスティを目にするないなや、秘められた才能に気づきスカウト。白塗りの顔や独特の髪型、また赤花などのピエロ(クラウン)の扮装を与えられてキャラ立ちしたクラスティは、子どもたちのアイドルとして瞬く間に大成功!
・しかし、さらなるステップアップを目指す彼は、ダビンスキーをあっさり捨ててしまうのでした。
・そんな因縁を乗り越え、あらためてクラスティと組んだダビンスキーは、長らく彼が封印してきた大人向けのネタを復活させます。中年男性の客でいっぱいの劇場は、目論見通りの大盛況!
・気を良くしたふたりは、倫理コードの緩い有料チャンネルに売り込みをかけると、『ゲーム・オブ・スローンズ”Game of Thrones”』や『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア”The Sopranos”』などと並ぶレギュラー枠を堂々ゲット!
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・ここまでは順風満帆だったものの、当代一流のコメディアンであるジャニーン・ガラファローとの共演拒否や現場スタッフへのパワハラなど、気の大きくなり過ぎたダビンスキーの強引な態度があらわに…
・そんなこんなで、再びキャリアを失う羽目となちクラスティ。しかし、ダビンスキーとのもう一つの”関係性”を生かした企画が通り、彼の運命は首の皮1枚でつながったのでした…
・えっ、このエピソードの何処がヤバいって? 実は地上波TVの衰退の表現として一瞬登場するHuluの画面に、気になる人物が登場しているのですよ。