シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

東日本大震災から10年:【大平さんからファンへのメッセージ】

2011年に起きた東日本大震災から10年が経ちました。

当時の2011年の3月は恒例のシンプソンズファン感謝祭の準備で大忙しな時期だったのですが、東日本大震災の発生で日本中が大混乱になり、今(2021年)のコロナ禍の時のようにイベントどころではない状況で、シンプソンズファン感謝祭も開催延期や中止を検討しておりました。


ホーマー:大平透さんとシンプソンズファンクラブで相談して、なにか我々にも出来ることがあるのではないか?という想いから第3回シンプソンズファン感謝祭東日本大震災チャリティーを行うことになりました。(開催日2011年5月8日)
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simpsons333.hatenablog.com


あれから10年、ホーマー:大平透さんは天に召されてしまいましたが、東日本大震災当時の大平透さんのメッセージをシンプソンズファンにも届けたくて再掲載することにいたしました。

ホーマー役:大平透さんから、ファンへのメッセージをいただきました。


大平さん「被災地である岩手出身の宮沢賢治が書いた「イーハトーブ」とは、ただ幸せを待っているのではなく、自ら幸せを掴みに行く、これが「イーハトーブ」なんだということをおっしゃった方がいます。まだ未婚の方もいらっしゃるかもしれないし、パートナーを亡くされた方もいらっしゃるかもしれない、また、家を流され地震で壊された方もいらっしゃるかもしれない。けれども、やはりそれでひしゃげないで希望を持って自分から幸せを求めていくことが大事だと思うんですよ。」
このメッセージは、今回被災された方はもちろん、そうでない方にとっても生きていく上でとても重要なカギであると強く感じます。

また、奇しくも原子力発電所勤務という設定のホーマーを演じられているということで、現在問題となっている原発問題についても風力発電等のお話も交えながらお話をいただきました。

そして第3回シンプソンズファン感謝祭のの締めくくりとして…
「『生きているということは、人に借りを作ることだ。生きていくということは、その借りを返していくことだ。』というものがありますが、私はこの言葉に共鳴します。シンプソンズのファンの方のおかげで、私たちはこうやって楽しいひと時を過ごすことができる。だから毎年でも感謝祭やりたいくらいです。もっと身近にお会いして、写真もそれぞれ撮り合うという形で出来ればいいなと思います。私たちはスタッフの言うことを聞いて、出来るだけ予定を差し置いてでも来ます。私たちの「ザ・シンプソンズ」のイーハトーブをいつまでも大切にしたい。もう今年の9月で82になるんですが、若い人に負けないくらい頑張ってますよ。だからみんなもそれぞれの豊かな心を持って頑張ってください!本当に今日はありがとうございました!」
ファンから拍手が送られる中、ボランティアスタッフ、スポンサーの方、そして声優の皆さんに感謝の言葉を送られる大平さん。


「どうぞ幸せな人生を送りましょう…ありがとう、本当にありがとう!」、大平さんが繰り返し言われる感謝の言葉、これこそまさに先ほどのお話の中にあった「ザ・シンプソンズ」からファンへのイーハトーブがよく表れているものではないでしょうか。

大平さんをはじめとする「ザ・シンプソンズ」声優の皆さんからいただいた沢山のイーハトーブは、「ザ・シンプソンズ」ファンからもイーハトーブとしてお返ししなければならないと強く思います。