シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン3、第18話「不良少女リサ"Separate Vocations"」

シーズン3、第18話「不良少女リサ」"Separate Vocations" February 27, 1992

全校生徒を対象に、適性テストが執り行われる。将来バートが就くべき職業は、警官との意外な結果。一方、専業主婦と判定されてしまい、落ち込むリサだったが…
<以下、ネタバレになります>
・早速、パトカーに同乗しての職業体験の機会に恵まれるバート。

偶然、クイッキーマートを襲ったスネークの逮捕劇に遭遇。逆襲してきた相手と対峙するハメとなり、文字通り危機一髪な状況に追い込まれてしまうが…

なお、逮捕の経緯でのカーチェイスのあおりで、たまたま通りかかったモグラ男の乗るビートルが酷い目にあうギャグがあります。このくだりはスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』の、通常公開版では削除された、お話の謎を解くカギのひとつとなるあるシーンを彷彿とさせられます。

ちなみにバート自身の将来の希望は、シルベスター・スタローンが演じた『ランボー』一作目の主人公を思わす流れ者でした。


・主婦ってそんなに悪くないわよとマージになだめられるが、どうにも納得のいかないリサ。プロのサックスプレイヤーとなれるかどうか専門家にアドバイスを仰いでみたものの、才能や努力・情熱以前に、身体のある部位の“遺伝的特徴”ゆえ、絶対に無理と断言されてしまい…

・スキナー校長にも認められる様になったバートは、廊下監視員(hall monitor)に任命され、校内の風紀の乱れをビシバシ取り締まるという、これまでとは正反対な立場に。

・時を同じくして、トイレでタバコをふかす不良の女の子たちと仲良くなるリサ。

リサの発案で、彼女らはスキナーが溺愛しているピューマの剥製を血祭りに。ここで、PTSDを抱え持つベトナム帰還兵という校長の設定が、はじめて明かされます。

以降この件は、シーズン9「スキナー校長の知られざる秘密"The Principal and the Pauper"」など、様々なエピソードで掘り下げられてゆきます。

・すっかり体制側に取り込まれてしまうバートとは対照的に、不良仲間に認められたリサの悪行もエスカレート。さて、彼女の次なる標的は? そして、バートはスキナーの“犬”から脱するコトが出来るのか?
・おまけ:本エピソードの邦題は、当初「それぞれの天職」が予定されており、アフレコ台本の表紙にも記されていましたが、放送時「不良少女リサ」に変更されたそうです。


<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
スキナー 青森伸
クラバーペル 巴菁子
フーバー さとうあい
マーティン 安達忍
ミルハウス 飛田展男
ウィガム 中村大樹
エディ 北村弘一
ルー 伊藤栄次
ジェイニー 真柴摩利
パティ 鈴木れい子
アプー 広瀬正志
クインビー 辻親八
プライヤー 小室正幸
チャック 渡辺久美子
ウィリー 目黒光祐
カーニー 安西正弘
シェリ 安藤ありさ



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日一伸
プロデューサー 松岡紀之(WOWOW),小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ムービーテレビジョン・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン