シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン2、第3話「ハロウィーン・スペシャル:Treehouse of Horror」

シーズン2、第3話「ハロウィーンスペシャル:Treehouse of Horror」October 25, 1990

ハロウィンの夜。庭のツリーハウスに集まった子供たちは、怖い話を披露しあっていた。そんな彼らを驚かそうと、幽霊のコスプレで、そっと忍び寄るホーマーだが…


<以下、ネタバレになります>


このシーズン以降、毎年10月末のハロウィーンシーズン恒例となる、3話の短編からなるハロウィーンスペシャルですが、このエピソードがその初回となります。なお、タイトル通りにシンプソンズ家のツリーハウスが登場することは、シーズン14の「ハロウィーン・スペシャルXIII〜今そこにある恐怖〜:Treehouse of Horror XIII」までありませんでした。

・緞帳から現れたマージが、内容についての警告をするオープニングは、フランケンシュタインの最初の映画化作品のそれのパロディ。ヴィクトル・エリセの『ミツバチのささやき』への引用などで、ご存知の方も少なくないのではないでしょうか?

第一話「悪夢の館:Bad Dream House」



アダムスファミリーの邸宅を彷彿とさせる、古い家に越してきたシンプソンズ一家。少々不気味な外観を除けば、格安な物件を手に入れたことに、楽しげに荷物を解きはじめる彼らだが、奇怪な現象が次々と起こり始める…

・怪奇現象の数々やその因縁は、『エクソシスト』『シャイニング』『ポルターガイスト』等の名作ホラー映画からの引用。・キッチンの壁に出現する異次元への穴は、「ハロウィーンスペシャルVI〜3Dの衝撃〜:Treehouse of Horror VI」でホーマーが落ちるワームホールの原型っぽいですね。



第ニ話「飢えは災いなり:Hungry are the Damned


ある夜、庭でバーベキューを楽しんでいたシンプソンズ一家は、突如出現したUFOに拉致されてしまう…

ハロウィーンスペシャルには欠かすことの出来ない、宇宙人カング&コドスが初登場。なお、以降はこのコンビしか出てこなくなりますが、本エピソードにはコックのセラフや、さらにもう一人の同種族の宇宙人も登場しています。
第三話「カラス:The Raven


江戸川乱歩ペンネームの由来としても知られる、エドガー・アラン・ポーの詩『大鴉』をリサが朗読しはじめる。その作品世界が一家のキャラクターを使い描かれる。

・ナレーションはダース・ベイダーのオリジナルボイスの主としても有名な、ジェームズ・アール・ジョーンズによるもの。

偶然にも、日米ダース・ベイダーの共演となるわけです。なお、第一話の引越し業者や第二話の宇宙人セラフの声も、この方が担当されています。
・たいして怖くないじゃん!と不平を言うバートに、だって19世紀の作品だからと言い訳するリサに対して、そういや『13日の金曜日』も一作目はもうひとつだしな、との返しがありますが、確かに最初の作品にはジェイソンという名前の登場人物こそいるものの、ホッケーマスクの怪人など微塵も現れません!・なお、このエピソードの1場面は、かつてジオラマとして商品化されていました。





<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート,カラス 堀絢子
リサ 神代知衣
カング,声(カラスナレーション) 小林清志
セラク,男2 島田敏
コドス,家 広瀬正志



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
アドバイザー 井上真紀
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日一伸
プロデューサー Kristen Duncan,小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ミューテック・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン



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