シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン11、第21話「マージは見た! 恐怖の花嫁」"It's a Mad, Mad, Mad, Mad Marge"

第21話「マージは見た! 恐怖の花嫁"It's a Mad, Mad, Mad, Mad Marge"」May 14, 2000

スクールバス運転手のオットーは、ウッドストックで出会ったガールフレンドのベッキーにプロポーズ。バートの勝手な提案により、ふたりの結婚式がシンプソンズ家の庭で執り行われることとなる。
式の前夜、唯一の不安をもらすベッキーを笑い飛ばすマージだったが、その不安は的中し…。
<以下、ネタバレになります>
<名セリフ>
「誰にでも失敗はあるわよ!」(マージ)
※オリジナルは"Well, nobody's perfect!"。ジャック・レモントニー・カーティスマリリン・モンローが共演したビリー・ワイルダー監督作品「お熱いのがお好き」ラストのオチとなる台詞からの引用。
元の映画の字幕や吹替えでは、「完璧な人間はいない」みたいに直訳されている場合が多いのですが、ニュアンス的にはこちらが正解と言えるかもしれません。

<今週のポイント>
・オリジナルサブタイトルは、映画おかしなおかしなおかしな世界"IT'S A MAD MAD MAD MAD WORLD"」のもじり。

この作品は、シーズン5「怪盗サム・ニール"Homer the Vigilante"」にて、内容もパロディにされています。ほら、見覚えがあるでしょ、このシーン?

行き場を失い、しばらくの間シンプソンズ家に居候することにしたベッキー。若くキレイなだけではなく、気立てが良く料理も上手な彼女にホーマーはゾッコン。さらに、子供たちもなつく姿を目にして、やがてマージの心の中にジェラシーの炎が…。

ベッキーを演じたのは、女優のパーカー・ポージー

最近ではゾーイ・カサヴェテスの初長編監督作品「ブロークン・イングリッシュ"BROKEN ENGLISH"」での演技が INDEPENDENT SPIRIT AWARDS の主演女優賞にもノミネートされた。

ブロークン・イングリッシュ [DVD]

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・地理の授業を廃止して、新たに小学校で開始されたビデオ製作プログラム。はっきり言ってムダだと思う。

・結婚式の飾りなどは、シーズン9「アープーの結婚式"The Two Mrs. Nahasapeemapetilons"」で使ったものを流用。って、片付け物が出来ないにも程がある!

てか、スタンピーまでいるのかよ!?

ザ・シンプソンズ シーズン9 DVDコレクターズBOX

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・いかにもオットーらしい、式への招待状。

・オットーの両親が初登場。さらに、ホーマー・ボンド氏の秘密兵器にもご注目を!

・疑心暗鬼に囚われ相談に訪れたマージを励ますどころか、嬉々として火に油を注ぐパティとセルマがたとえにあげるのが、映画「ゆりかごを揺らす手"THE HAND THAT ROCKS THE CRADLE"」

ゆりかごを揺らす手 [DVD]

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・全てのフレーバーを2つずつに、64種のソースをはじめとする、ありとあらゆるトッピングをあしらった、超特盛サンデー"The ARK"。

これがテーブルに運ばれた直後、決定的な事件がおきてしまう。

・「まだ赤ちゃんなのに、何度聴聞会に出るのかしら」とマギーを気遣うリサ。

バートとリサにも同じことが言えるのだが、もはや慣れっこになってしまっている模様。

ブラスバンドに紛れ込み、まんまと追っ手をまいたつもりのマージだったが…。

・さっそく、クラスティの番組のネタにされるマージ。

さすがコレは、ちょっとヒドイ!

・誤解も解け、いちおうハッピーエンドで幕は閉じられますが、手放しの予定調和に終わらぬ辺りがシンプソンス流。もっとも、ホーマーの言い訳はいつも通りですけどね。