シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

第一回ファン交流会レポート

第一回ファン交流会は無事開催する事が出来ました。
参加者の中には、大阪から新幹線で駆けつけて下さった女性や、仕事が終わって名古屋から駆けつけて来てくれた男性もいらっしゃいました。遠くからありがとうございました!


まずはファンが持ち寄ったお気に入りのシンプソンズグッズのお披露目会



シンプソンズUNOはキャラクターデザインの缶に入っています。
オーナーさんの「パッケージを開けたくても開けられない!」という悩みに「わかる!わかる!」と同意の嵐(笑)



こちらはシンプソンズの日めくりカレンダー!日替わりでエピソードガイドが書かれています!
「勿体無くてめくれないんです〜」というオーナーさん、またしても「わかる!わかる!」と同意の嵐(笑)



その他にも人形、ダーツ、DVD、キャラクターカード、フィギュア、などなど、みんなが持ち寄ったコレクションを見せ合いました。
みんなが少しずつお気に入りのグッズを持ち寄ればあっという間にシンプソンズミュージアムになるのは交流会の醍醐味ですね!


そしてシンプソンズ・シナリオ研究会(台本勉強会)がスタート



今回の題材になったのはシーズン14の「シンプソンズ一家西部へ行く」です。

あらすじ
ホーマーが作ったフランダースをこきおろす歌が大ヒットをとばし、繰り返しラジオでかけられる。が、あまりに何度も聞いてうんざりしたシンプソン一家は、ラジオが聞けないように西部の牧場へ旅行へ行く。
馬や牛をこき使ったり、鳥を撃ち殺したりする西部の風習についていけないリサだが、13歳のルークという少年に西部のよさを教えられ、見方が変わる。そしてルークに夢中になってしまう。
しかし、ルークにはクララというガールフレンドがいるらしいと知り、リサはショックを受ける。
一方ホーマーとパートはビーバーが作ったダムを崩壊させ、ネイティヴアメリカンに先祖の土地を返す。

(↑それにしてもホーマーの行動は読むだにおかしいですよね。いつものことですが)



会場には2台のプロジェクターが用意され、1台はシンプソンズの本編、もう1台は実際に使用された、大平透さんの書き込みが入ったシンプソンズの台本を投影しています。本編に合わせて台本を読んでいくと気分はシンプソンズを収録している声優さんです。


まず、注目するのはキャスト表。この回は18人の声優さんで40人のキャラクターを演じています。つまり、声優さんが一人で何役も演じ分けているわけです。
普通に見ていればまず聞き分けられませんが、キャスト表をみてからよーく神経を集中するとなんとか分かる声もあれば、全く誰だかわからない声の方もいます。あらためて、声優さんの演技力の素晴らしさに敬服いたします。


そして、台本にはシンプソンズ本編には出てこないような細かい説明がたくさん記載されているのにビックリ!!
例えば↓の映像では「レイジー・アイ・ランチ」と上の部分にしかテロップがなく、「FORMERLY WANDERING I NUDIST COLONY」の翻訳がありませんが、

台本には「FORMERLY WANDERING I NUDIST COLONY」=「元 目移りヌーディスト・コロニー」と説明が書いてあります。このことで牧場(RANCH)になぜ温泉があるのか?ということに想像が膨らんだりするのです。さらに、「レイジー・アイは斜視弱視のこと」であることも書いてあったりして、シンプソンズファンにはおなじみのブラックなユーモアも垣間見ることが出来ます。こういう看板ネタは字幕でも吹き替えでもフォローしきれないので、なかなか気がつけないですよね。


こちらのネイティブ・アメリカンが表紙の雑誌は、台本に「シガー・アフィショナード・マガジンというものがあり、そのパロディ」と解説が入っています。



また、台本だけでなく大勢のファンが一緒にシンプソンズを見ることによって、ファンそれぞれの知識や解釈から気づかなかったギャグに気づく事があります。
例えばこのシーンでモーが車に飛び込んできたデヴィッド・バーンに「あんた、『ミザリー』って知っているか?」と聞くシーンがあります。

このセリフは「ミザリー」という作品を知らない人には理解できませんが、知っている人と一緒に見てて解説してくれればその意味するところも明確になり、より本編を楽しめむことができます。ちなみに、このシーンはラストの曲への伏線にもなっていますよね。かわいそうなデヴィッド・バーン


シンプソンズにはひとつのエピソードの中にたくさんの伏線や元ネタのあるギャグが満載されており、その全てに気づくことは中々難しいのです。それがシンプソンズの奥の深さであり、子供はキャラクターのおかしな言動・行動を楽しみ、大人はより多くの知識でこまかいギャグも楽しむ事が出来るのです。そういう何度見ても見飽きることのない面白さ、それがシンプソンズの人気の秘密だと思います。


こうして第1回ファン交流会は充実した内容で楽しくやる事が出来ました。
このシナリオ企画は今後も定期的にやっていこうと思います。勉強というほどのかたくるしいものではなく、ただ皆とギャグに笑いつつ、「リサ何度めの初恋だよw」とかダベるだけでも面白いと思いますので、興味をお持ちの方は、ぜひ、ご参加ください!
「このエピソードを取り上げて!」というリクエストも歓迎です!

参加してくださったシンプソンズファンの皆さん、ありがとうございました!!