シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン32、第15話「ピザボットはエレキギターの夢を見るか?"Do Pizza Bots Dream of Electric Guitars"」

シーズン32、第15話「ピザボットはエレキギターの夢を見るか?"Do Pizza Bots Dream of Electric Guitars"」March 14, 2021

父エイブに軽んじられながらも、ピザレストランでのバイトに励むティーンエイジャー時代のホーマー。店内DJを担当する彼は、売り物である動物キャラのアニマトロニクスによるバンド“ピザボット”が演奏する楽曲を、自分の好みにあわせた流行りのHIPHOP風に路線変更するのだが…
<以下、ネタバレになります>


・サブタイトルは説明するまでもなく、近年になって続編も作られた映画『ブレードランナー』の原作小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか"Do Androids Dream of Electric Sheep?"」のもじり。


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・“ピザボット”の不具合により一旦は遠のきかけた客足も、ホーマーのアイデアで見事に挽回。

しかし、店長のギルによるレストランを隠れ蓑にしたドラッグ取引がFBIの摘発を受けて、あえなく閉店の憂き目に…
この悲しい記憶がふいに蘇り、なくてはならない相棒だったバンドメンバーたちの行く末が気になると深く落ち込み、無気力状態に陥るホーマー。

その様子を心配したマージとモーは、競売にかけられ散り散りばらばらになるも、どうやら現存しているらしい“ピザボット”たちの探索をはじめる。
・そんなものは知らないと言い張るサイドショーメルを、くたびれたレインコートを羽織ったモーが刑事コロンボ風に追い詰めキツネの"Foxy Lady"の居場所を白状させるなど、思いのほかさくさくと発見される“ピザボット”たち。

ついでに、過去のコロンボネタもご紹介しておきます。
S9「キャプテン・シンプソン:Simpson Tide」(ホーマーによるコロンボものまね)
simpsons333.hatenablog.com
S19「ダイヤルNを廻せ!:Dial 'N' for Nerder」(ネルソンもコロンボリスペクト)・ついにフルメンバーが揃いかけたところに、ホーマーが一番愛情を注いでいたヤクの"Wakkety Yak"が不気味なロボットを描いたバンの一味に持ち去られてしまう。

このロボットのロゴは、J・J・エイブラムス率いる制作会社"Bad Robot Productions"のもの。

リブート版の『スター・トレック』や4作目以降の『ミッション:インポッシブル』、また『スターウォーズ』新3部作などのオープニングでお馴染ですよね。

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・エイブラムスのオフィスに潜入したバートとリサは、"Wakkety Yak"がそこに飾られているのを発見。持ち出そうとするものの、あっさり見つけられてしまう。

その場に姿を現したJ・J・エイブラムス本人は、“ピザボット”メンバーをフィーチャーした新作映画の制作を宣言!

台車代わりに、アストロメク・ドロイドのBB-8が流用されていますね。・再び落ち込みヤケ食いするためクラスティバーガーに足を運んだホーマーは、そこで出くわしたコミックブックガイに、こういう場合はネットで炎上させるのが一番とのアドバイスを受ける。

ここでコミックブックガイが成功例として挙げるのは、『ソニック・ザ・ムービー"Sonic The Hedgehog"』実写映画における、当初発表された3DCGによるソニックの造形がネットでの不評により完成時には手直しされたという経緯です。

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・寝食を忘れ日夜ネットで抗議活動に励むものの、大した結果を残すことは出来ないホーマー。

そのころ、エイブラムスの手により"Agents of P.I.Z.Z.A.”なるどこかで聞いたことのあるタイトルの作品が完成し、アズテックシアターにて披露上映が賑やかに開催されるのだが…

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・エンドクレジットでは、アズテックシアターの前で上映反対活動を行っていた、コミックブックガイ率いるめんどくさいマニア集団"Troll Force Five"が紹介されます。

彼らの持つプラカードに書かれたステートメントにも、注目ください。