シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン32、第10話「真夏のクリスマス"A Springfield Summer Christmas for Christmas"」

シーズン32、第10話「真夏のクリスマス"A Springfield Summer Christmas for Christmas"」December 13, 2020

季節はさかのぼって、夏。若いプロデューサーのメアリー・タネンバウムは、その年の暮れに放映されるクリスマスムービーの撮影への参加を命ぜられ、不承不承ロケ地のスプリングフィールを訪れるのだが…


<以下、ネタバレになります>


・夏休みシーズンのお話ということもあり、複数のキャラクターがいつもとは異なる職業に就いているのに注目ください。

・メアリーの苗字のタネンバウム"Tannenbaum"とは、ドイツ語でクリスマスツリーに伝統的に使われるモミの木のこと。

そんな彼女を演ずるのは、人気シリーズの6作目となる『ホーム・スイート・ホーム・アローン“Home Sweet Home Alone”』で、盗賊コンビの一方を演じたエリー・ケンパーです。


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ホーム・スイート・ホーム・アローンを視聴 | 全編 | Disney+(ディズニープラス)
また声優として、『ペット"The Secret Life of Pet"』や『レゴ バットマン ザ・ムービー"The Lego Batman Movie”』などに、出演されています。

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・タネンバウムが宿泊先として選んだのは、Airbnb(いわゆる民泊)に登録されていたシンプソンズ家。バートとリサ、そしてマギーがクリスマスキャロルの替え歌で、お出迎え。

・かっては、映画ロケに協力的だった街の住民たちの態度も様変わりして、混乱を極める撮影現場。
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ここで、作りかけのガゼボ(あずま屋)を完成させるため、セットの飾りつけのクリスマスオーナメントを盗んでいたところをみつかったスキナーが採用されます。

ところでガゼボというと、同名のイタリア人歌手がいますね。彼が80年代に大ヒットさせた"I Like Chopin"を小林麻美がカバーした「雨音はショパンの調べ」を、思い出される方もおられるかもしれません。

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タルコフスキー風のMVも話題となりました。・さらに宿泊客を増やそうと撮影現場にやってきたホーマーは、夏場に冬の設定の撮影をするためには必須な人工雪の不足にスタッフたちが苦慮している様子を目にして、ビジネスチャンスに気付く。・一方、お客をもてなしたい一心でタネンバウムに接するマージだったが、その努力は空回りするばかり。しかし、ワインを飲みかわしながら愚痴を聴くことで、やがてふたりは友情で結ばれる。

・自分の部屋を撮影スタッフの宿泊用に明け渡したため、リサやマギーらと同じベットでベッドで寝るハメとなるバート。

その仕返しに、例の人工雪を降らせるマシンをイタズラしたところ、スキナーとタネンバウムが急接近するという思わぬ結果に!

・実はクリスマスムービーは好きじゃないのと、マージに打ち明けるタネンバウムの子供の頃の記憶は、『グレムリン"Gremlins"』でのフィービー・ケイツのそれを彷彿とさせますね。

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なお、ここで語られる強烈な体験は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の怪作『ジングル・オール・ザ・ウェイ"Jingle All the Way"』撮影時での出来事なのでした。

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黄色い制服を着た店員役の人かな?
ちなみに、劇中でシュワちゃんンチのお隣さんを演じるのは、そう!あのトロイ・マクルアーの声を担当していた、あのフィル・ハートマンです!・エンドクレジットでは、紆余曲折の末に完成した作品の放映を楽しむシンプソン一家と、それぞれの反応が描かれます。

・ところで、スプリングフィールドで映画ロケが行われるエピソードとしては、外から撮影隊がやってくるのではなく、住民たち銘銘が自主映画を作るエピソードもありましたね。
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