シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

京都のシンプソンズファンクラブメンバーの思い出

今年は第1回シンプソンズファン感謝祭(2008年5月4日)からもうすぐ10年になります。
今回は声優変更考える会→第1回シンプソンズファン感謝祭のボランティアスタッフとして京都から参加してくれたシンプソンズファンクラブのメンバーに当時の思い出を振り返ってもらいました。

まだSNSという呼称は一般的ではなかった頃、国内ではほぼ独占状態だったmixiのフォーラムを核に、『ザ・シンプソンズ・ムービー』声優交代をめぐり予想外に多くのファンが集まり、問題の周知と抗議を呼びかける運動がスタートしました。週末毎にskypeの音声会議モードを利用して、互いに素性や本名さえも知らぬメンバー達が集い、ああでもないこうでもないと朝方まで議論や雑談に明け暮れたのは、懐かしい思い出です。しかし、首都圏在住の実働部隊の文字通り一進一退な活動を羨ましく眺めつつ、地方在住故の隔靴掻痒な思いの日々が続きます。


そんな折、首都圏メンバーの一人より届いた個人メッセージ。それは、急な話ですがXX日に上京できませんか?具体的な内容は明かせないけど、絶対に損させません!、との内容でした。skype会議の流れなどから推察して、たぶんアレだな!と直感し、おっとり刀で駆けつけた会場。初めて実際に顔をあわせるメンバー達との挨拶もそこそこに、まさかお会いできるとは思ってもいなかったゲストの到着を待ちます。



それは、ホーマー・シンプソンこと大平透さん、その人。私たちの活動に是非お礼をしたいと、わざわざ場を設けて下さったのです!(2007年10月26日)



「沢山のファンレターが寄せられる子供向けの作品とは対照的に、ほとんど具体的な手応えを得ることが出来ず、本当に楽しんでもらえているのだろうか?との長年の疑問が解けて本当に嬉しい。是非、直にお礼を申しあげたく、集まっていただいた。聞くところによると、遠くから足を運んでくれた方もいるとの由。本当に本当にありがとう。」



幼少の頃から楽しませていただいた方からの真摯で温かいお言葉は、心に深く染み入るものでした。その後、何度か開催したファン感謝祭のスタッフとして、お会いする機会を得ることが出来ました。その度、声優界の重鎮としての貫禄と、周囲への気遣い・優しさを併せ持つお人柄に、敬愛の念が高まります、また、ふいにお見せになる寂しげな表情は、未だに脳裏から消えることはありません。
私にとっての、人生におけるロールモデル。お会いするのが少々遅すぎたのが、残念ではありますが。