シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン16、第14話「密告者ホーマー:The Seven-Beer Snitch」

シーズン16、第14話「密告者ホーマー:The Seven-Beer Snitch」April 3, 2005



珍しく、隣町のシェルビーヴィルを訪れたシンプソンズ一家。ミュージカルの幕間に上演された、バンパーステッカーの"FREE TIBET"のメッセージを、順法カジノの広告と勘違いした粗忽者のスプリングフィールド住民をあざ笑うというコントに、唖然とする彼ら。そんな文化的イメージを払拭すべく、マージの提案によりコンサートホールが建設される。しかし洋の東西に関らず、思いつきのハコもの行政が上手くゆく筈もなく、立派なホールには閑古鳥が鳴き、町の財政はあっさり破綻する。結局コンサートホールはバーンズに譲渡され、州からの補助金目当ての刑務所に改装されてしまう…


【注目ポイント】
・原題は、マリリン・モンローのスカートの裾が舞い上がるシーンで有名な、ブロードウェイミュージカルを原作としたコメディ映画「The Seven Year Itch(邦題:七年目の浮気)」のパロディ。


・コンサートホールの設計を依頼されるのは、脱構築主義建築の実践者として著名なフランク・ゲーリー本人。マージが彼の名前を知ったと思しき雑誌の表紙になっているのが、ロサンゼルスに実在する代表作の一つ"Walt Disney Concert Hall"。

劇中に登場するホールの外観も、こんな感じ。また、ゲーリーがいかにして奇妙キテレツな発想を行うかの秘密(?)も明かされます。

・物理法則に反したかの様な、脱構築主義建築の施工の実態!?

・えっ、オットーって苗字だったの?(違います)。

・ウィガム署長はCSIにハマっているらしい。

・ホーマーがバーンズから貰う帽子は、監獄を舞台としたTVシリーズ"OZ"のキャラクターSimon Adebisiのそれを模したもの。

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・マージは再び、バートとリサのみならず近所に住む子供たちの学校への送り迎えをしているようだ(それで、オットーが看守の面接に来ていたのか)。

・なお、サイドストーリーとしてスノーボールの禁断の二重生活も描かれます。

・一方、模型飛行機に乗って裏庭を飛び回るヘルパーは、言うまでもなくこちらのパロディです。