シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン8、第23話「怠け者ホーマーに敵はない!"Homer's Enemy"」

シーズン8、第23話「怠け者ホーマーに敵はない!"Homer's Enemy"」May 4, 1997
原子力発電所のホーマーの部署に、新人のフランクが配属される。職場でもサボり放題なホーマーと生真面目な彼とは、まさに両極端な存在。フランクに忌避されるのを気に病むホーマーは、二人の関係の正常化を試みるのだが…
f:id:simpsons333:20201111000302j:plain


<以下、ネタバレになります>
・不幸な生い立ちにもめげず、自力で原子物理学の修士号を獲得した遅咲きの秀才フランク・グライムス。ケント・ブロックマンが自分の番組で彼を紹介しているのを目にすると、これこそ我が社が求めていた社員だ!副社長待遇で明日から採用する様に!!、と困り顔のスミサーズに命じるバーンズ。
f:id:simpsons333:20201111000328j:plain
もちろん、例によって翌日には何も覚えてはいない。
・与えられたデスクを、やや執拗に整理整頓するフランク。
f:id:simpsons333:20201111000340j:plain
苦労の末にようやくたどり着いた憧れの職場で、呑気にダラダラしているホーマーらの様子を、彼は受け入れるコトが出来ません。
f:id:simpsons333:20201111003253j:plain
・ACIDと大書されたフラスコの中身を、飲み物と取り違えて口にしそうになったホーマーを、すんでの所で救うフランク。
f:id:simpsons333:20201111000729j:plain
しかし感謝されるどころか、たまたま通りがかったバーンズから叱責され、ついでに減給処分を申し渡されてしまう羽目に。
f:id:simpsons333:20201111000748j:plain
ここで、バーンズが連れている犬の背の文字に注目!
・ところで、フランクが自分で用意したと思しき名前入り鉛筆が、eBayで販売されているのを見つけました。
ebay.us
同じ様な名入れサービスを利用して、作ってみるのも一興かも。
f:id:simpsons333:20201111001021j:plain
ただし、歯形をつけようと狙っている同僚にはご用心ください。
・さて、親しみをこめてグラミーと愛称で呼んでも、心を開いてくれない理由が全く思い当たらないホーマーは、モーの勧めで彼をディナーに招くことにします。
f:id:simpsons333:20201111001210j:plain
・教育ローンの返済の為か、ダブルワークの夜勤で忙しいところ、渋々シンプソンズ家を訪れるフランク。そこで彼は、怠け者と蔑んでいたホーマーが暖かい家庭を持っているのを知り、愕然とさせられるばかりか、
f:id:simpsons333:20201111001831j:plain
シーモアらと組んでいたアカペラグループの成功にはじまり、
f:id:simpsons333:20201111001304j:plain
simpsons333.hatenablog.com
お次は、スペースシャトルに搭乗、
f:id:simpsons333:20201111001349j:plain
simpsons333.hatenablog.com

フォード元大統領と親交を結ぶと、
f:id:simpsons333:20201111001453j:plain
simpsons333.hatenablog.com
スマッシュパンプキンズの前座として、共にツアーを回る等々、
f:id:simpsons333:20201111001527j:plain
simpsons333.hatenablog.com
常人にはあり得ない稀有な経験や栄誉に浴し続けているのを見せつけられた結果、グラミー賞の蓄音器型トロフィーを見せようとするホーマーを押しのけ、その場から走り去るフランク。
f:id:simpsons333:20201111001653j:plain
・その後の彼の衝撃的な末路については、放映当時に大きな議論を呼びました。脚本チームのひとりは、このエピソードは現実の人間がシンプソンズ世界に放り込まれたらどうなるかを考察した、実験的なものであると語っています。
f:id:simpsons333:20201111002032j:plain
また東洋人風のキャラクターデザインから、ワーカホリックなアジア系への偏見ではないかとの声もある様なのですが、これに関しては今年6月に亡くなったジョエル・シュマッカー監督の『フォーリング・ダウン"Falling Down”』で、マイケル・ダグラスが演じた主人公がモデルという説が有力です。
f:id:simpsons333:20201111002100j:plain
アタッシュケースも携えているし。
f:id:simpsons333:20201111130304j:plain
ある暑い日、終わりのない渋滞に閉じ込められ我慢出来なくなり、車を捨てて歩きはじめた一見おとなしそうな男。その道中で出会った人々に、それまで押さえつけていたと思しき怒りを爆発させ続ける彼は、あたかもわらしべ長者の様に強力な武器を次々と手にすると、街を恐怖と混乱に陥れてゆくというストーリー。

Falling Down - Original Theatrical Trailer
シンプソンズファンの方なら、一見の価値アリの作品です。
フォーリング・ダウン (字幕版)

フォーリング・ダウン (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
・なお、サイドストーリーとして、ひょんなコトから1ドルで廃工場を手に入れたバートが、それを失うまでが描かれます。
f:id:simpsons333:20201111004441j:plain


<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
フランク・グライムズ 島田敏
ケント・ブロックマン 糸博
バーンズ 北村弘一
スミサーズ 目黒光祐
レニー 朝戸鉄也
カール 辻親八
ミルハウス 飛田展男
モー 稲葉実
バーニー 石丸博也
ウィガム 中村大樹
マーティン 安達忍



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
演出 向山宏志
調整 飯村靖雄
スタジオ グロービジョン
番宣 鈴木路子(WOWOW
プロデューサー 橘田寿宏(WOWOW),吉田啓介
配給 FOXテレビジョン
制作 グロービジョン