シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広め、ファンのつながりを作るためにグッズを買えるお店の紹介やエピソードガイド、吹替キャストのみなさんとのイベントレポート等々を掲載しています。

シーズン5、第14話「キャスリーン・ターナーの人形 "Lisa vs. Malibu Stacy"」

シーズン5、第14話「キャスリーン・ターナーの人形 "Lisa vs. Malibu Stacy"」February 17, 1994

リサも大好きな、マリブ・ステイシー人形の新製品が発売される。売り物のトーキング機能から発せられる、男性社会に媚びへつらう台詞の数々を耳にして、心底うんざりさせられた彼女は、自分が理想とする全く新たな人形を作ろうと決意するのだが…

<以下、ネタバレになります>
・巨大な足が一家を踏み潰すカウチギャグは、説明するまでもなくモンティパイソンのパロディ。

・老人層からの熱狂的な支持を得ているマットロックとは、80年代から90年代にかけて放映された法廷モノ人気TVシリーズの主人公で、そのタイトルにもなっている敏腕弁護士。

演じたアンディ・グリフィスは、映画デビュー作でもあるエリア・カザン監督の『群衆の中の一つの顔"A Face in the Crowd"』などで知られる名優です。

・生前の形見分けとして、葉巻の箱に貯めこんだ古いコインをシンプソンズ一家に分け与えるエイブ。その悲壮な気持ちをおもんばかるどころか、嬉々としてモールへ買い物に出かけた彼らは、オモチャ店に駆け込む。

床に設置された巨大なキーボードにホーマーが魅了されるシーンは、トム・ハンクス主演の『ビッグ"Big"』のパロディ。


・一方リサは、トーキング機能付きのマリブ・ステイシー人形を手に入れる。友達と各自同じ人形を手に遊ぶシーンで、一人の女の子が持つ人形が、何故かスパイダーマンの台詞をしゃべるのは、店頭に並べられたバービー人形とGIジョー人形、それぞれのトーキング機能部分を入れ替えるという、あるフェミニズム運動グループにより実際に行われたプラクティカルジョークにちなんだもの。

・リサは、女性を抑圧の対象としか捉えていないメーカーに抗議するべく、直接担当者に意見しようと製造工場の見学ツアーに参加する。そして、当初の目論見は果たせなかったものの、ステイシー人形の生みの親であるステイシー・ラベルの存在を知る。

・今は業界から引退しているというラベルの情報を得るべく、ステイシー人形のコレクター・研究家として著名らしい、スミサーズの自宅を訪問するリサ。

丁寧に疑問に答えてくれたスミサーズは、彼女の為にまとめた資料をプリントアウトすべくパソコンを立ち上げるのだが、その起動画面に爆笑!
・自分なりに女性の権利を拡大すべく奮闘するリサの姿を見て、この社会は主に18歳から45歳の白人男性を中心に回っているのだ!と大人げなくからかうホーマー。
・遂に、隠遁生活中のラベルを探し当てたリサ。当初は渋っていた彼女だが、懇願に負けて現代の世相に即した全く新しい女の子向け人形を、リサの手を借りて作りはじめる。その名は、リサ・ライオンハート

・ステイシー・ラベルのオリジナル声優は、女優キャスリーン・ターナー

このエピソードが放映された頃の主演作品としては、一見平凡な主婦がルールを守らない輩を成敗しまくるというストーリーのブラックコメディである、ジョン・ウォーターズ監督の『シリアル・ママ"Serial Mom"』がありますね。

・ラベルの邸宅のマントルピースの上に飾られた、過去の夫達の写真。最初の夫がバービーのボーイフレンドのケンだったり、この後すぐに"本人"が登場するGIジョーなど、それぞれギャグとなっているのですが、5番目のスティーブ・オースティンとは、70年代の人気TVシリーズ600万ドルの男"The Six Million Dollar Man"』でリー・メジャーズが演じた、悪と戦うサイボーグの主人公。


なお、このキャラクターはGIジョーの仲間として、男の子向けの着せ替え人形にもなっている様です。

・リサがリサ・ライオンハートロールモデルとしたのは、女性の地位向上に貢献した、これらの実在の人物。

ガートルード・スタイン>作家・美術収集家として現代文学・現代美術の発展に、大きな影響を与えた。

<キャシー・ギーズワイト>自身をモデルとした"Cathy"が代表作のコミック作家。

<ニーナ・トーテンバーグ>様々な政治スキャンダルの報道などで知られるジャーナリスト。

<エリザベス・キャディー・スタントン>スーザン・B・アンソニーと共に、女性参政権の母と呼ばれる公民権運動の指導者

<エレノア・ルーズベルト>人権運動家とても名高い、フランクリン・ルーズベルト大統領夫人

・遂に完成した、リサ・ライオンハート

発売日の店頭に駆けつけた女の子たちやスミサーズの反応に、興奮を隠せないリサとラベル。

だが、しかし…

・一方、形見分けの一件でホーマーらに愛想をつかし、あらためて自立を目指して働き始めたエイブが巻き起こすドタバタが、サイドストーリで描かれます。