シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン4、第17話「たたかう父親"Last Exit to Springfield"」

シーズン4、第17話「たたかう父親」"Last Exit to Springfield" March 11, 1993

ひょんなことから、発電所労働組合の代表に選ばれるホーマー。その頃リサは、歯列矯正の為の装具装着を勧められていた…
<以下、ネタバレになります>


・サブタイトルは、映画化もされた小説『ブルックリン最終出口"Last Exit to Brooklyn"』のもじり。

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ブルックリン最終出口 (河出文庫)

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この予告編でもわかる様に、労働組合の闘争を中心に50年代アメリカに生きる人々を描いた小説です。
・冒頭で一家がTVで観ているのは、シンプソンズ世界での人気アクションシリーズ「マクベイン」。

マクベインが狡猾な敵の罠に落ちるシーンから、発電所の社長室に舞台が変わると、そこではバーンズによる負けず劣らぬ労働者イジメの実態が…

なお、クリストファー・ウォーケン演ずる同じくマクベインという名前の主人公が活躍する、同タイトルのアクション映画が存在しますが、両者に関係性は無い様です。

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・近く行われる労働組合との交渉を巡り、バーンズがスミサーズに組合代表の近状を尋ねると、フットボールコート上の死体を埋めた跡と思しき情景が挿入されますが、これは全米トラック運転組合代表として活動した実在の人物ジミー・ホッファが、マフィアとの揉め事で殺された上に球場に埋められた(らしい)との実話に基づくギャグ。

この一件は、複数の映画が製作される程に有名な事件です。
『フィスト』

この映画でホッファを演じたのは、シルヴェスター・スタローン『ホッファ』

一方、こちらのホッファ役は、ジャック・ニコルソンでした。
ホッファ (字幕版)

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・ラルフやリサに歯列矯正の必要性を説く歯医者役には、当初アンソニー・ホプキンスクリント・イーストウッドらにオファーするも断られ、その後アンソニー・パーキンスから快諾を得るも収録前に亡くなられてしまい、結果的にアープーなどでお馴染みのハンク・アザリアが演じました。

ここで"The Big Book of British Smiles"なるハードカバーの写真集が登場しますが、特に具体的な元ネタのあるパロディというわけでは無い様です。

・さて、勢いで労働組合代表となったホーマーは、組合の会合へのビールの提供と引換にバーンズが適当に選んだ従業員及び家族の歯科医療費補助の削除という条件を、こちらも同じくよく考えもせずに了承してしまいます。

何故か、イタリア系の人々に崇拝されるマフィアのボスになる空想に、ホーマーがふけるシーンは『ゴッドファーザー PART II"The Godfather: Part II"』のパロディ。


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・いいかげんな交渉のせいで保険が使えず、リサは巨大な拘束具の如き歯列矯正器の装着を余儀なくされてしまいます。

麻酔ガスを吸わされ『イエローサブマリン』風の幻想世界に遊ぶリサ。


装着直後の怪奇映画めいたシーンは、ティム・バートン版『バットマン』のジョーカー誕生シーンのパロディ。


・学校のアルバム写真撮影の際に微笑むコトも出来ず、悲しむリサの姿に反省したホーマーは、歯科医療費補助を取り戻すべく単身バーンズとの交渉を決意。

しかし、そのおとぼけなやり取りは、却ってバーンズ側の態度をを硬化させてしまい、遂にはスプリングフィールドの街への電力供給遮断という最終手段を招いてしまう。

・交渉の経緯でバーンズの夢想する、スミサーズと二人だけで発電所を運営出来ればなぁ…との、ミュージカル調なシーンが笑えます。

・バーンスの恐慌策に対抗し、ホーマーをはじめとした発電所労働者たちは全面ストライキに突入! プロテストソングをギターで弾き語るリサの応援も得て、果たしてスプリングフィールドの平静と歯科医療費補助、そして何よりもリサの笑顔を、彼らは取り戻すコトが出来るのか?!