シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

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シーズン3、第6話「クラスティの涙"Like Father, Like Clown"」

シーズン3、第6話「クラスティの涙」"Like Father, Like Clown"」October 24, 1991

シンプソンズ家のディナーに招かれたクラスティ。久々に暖かい家庭の雰囲気を堪能した彼は、これまで隠していた自らの出自を涙ながらに語り始める。陽気で傲慢な、いつものキャラクターとは真逆な姿にショックを受けたバートとリサは、クラスティを苦境から救うべく行動をはじめる…
<以下、ネタバレになります>
・オリジナルサブタイトルはダドリー・ムーア主演のコメディ映画「"LIKE FATHER, LIKE SON"(邦題:ハモンド家の秘密)」のもじり。ちなみに、是枝裕和監督作品「そして父になる」の英語タイトルも、同じく"LIKE FATHER, LIKE SON"です。
・クラスティがシンプソンズ家にやってくるのは、シーズン1「クラスティは強盗犯?"Krusty Gets Busted"」にて、バートが冤罪を晴らしてくれたコトへのお礼の意味で。もっとも、五回もすっぽかされているので、本当に感謝しているかどうかは少々アヤシイのですが。

・幼いころからピエロ(クラウン)に憧れを抱くクラスティ。しかし、ユダヤ教のラビを務める父からは、自分の後を継ぐ様に厳しく言い聞かせられていました。

どうしても夢を諦められず、隠れてピエロの修行を続けていたところ、偶然その現場に居合わせた父親に勘当されてしまいます。以降、クラスティは天涯孤独の身に。
父に見つかった舞台で若きクラスティが作ってみせているバルーンアートは、ユダヤ民族の象徴であるダビデの星にメノーラーと呼ばれる燭台です。

・厳格なラビの息子が芸能人として成功するという筋は、1927年に制作されたアル・ジョルスン主演の映画「ジャズ・シンガー"The Jazz Singer"」からの引用。

初のトーキー映画としても知られるこの作品は、「You ain't heard nothin' yet!(お楽しみはこれからだ!)」の台詞でも有名で、その後何度かリメイクされてもいます。
・クラスティの父、ラビ・クラストフスキーを演ずるのは、ユダヤジョークが売りのスタンダップコメディアン、ジャッキー・メイソン。彼はこの演技でエミー賞を受賞しました。

・長らく疎遠だった親子を和解させるべく、バートとリサは二人を騙して同じ店に来させる様に図ります。クラストフスキーには、ユダヤ系のノーベル賞受賞作家であるソール・ベローが対面を希望していると呼び出すのですが、当初は同じくユダヤノーベル賞作家のアイザック・バシェヴィス・シンガーという設定であったものの、放映直前に亡くなったので急遽差し替えたとの由です。
この日をつかめ (新潮文庫)

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不浄の血 ---アイザック・バシェヴィス・シンガー傑作選

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・何度かの失敗の後、ユダヤ教聖典タルムードからのリサによる引用を、変装したバートがクラストフスキーに伝えて息子を許す様にしむけるという手に出ます。しかし、この作戦もなかなか思った様にはいかず…。

なお、このタルムードの件をはじめとするユダヤ教関連設定の監修のために、二人のラビに協力をあおいでおり、エンドクレジットのその名前が挙げられています。
・最終的にクラストフスキーの心を動かしたのは、アフリカ系エンターテイナーのサミー・デイヴィスJr.自伝からの引用。

ミスター・ワンダフル―サミー・デイヴィス・ジュニア自伝

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シナトラファミリーの一員として、歌手・ダンサー・俳優など様々なジャンルで活躍したサミー・デイヴィスですが、ある程度以上の年齢の多くの日本人にとっては70年代に一世を風靡したコノTVCMでの印象が強いと思います。
https://https://www.youtube.com/watch?v=yyN-aHtAVzs