シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン2、第22話「バートは命の恩人:Blood Feud」

シーズン2、第22話(通算:第35話)「バートは命の恩人:Blood Feud」July 11, 1991

バーンズが急病で倒れ、輸血が必要になってしまう。
しかし、よりによって彼の血液型が珍しいOのRHマイナスであったため、ドナー探しは難航すると思われていたが、なんとバートと同じ血液型であることが判明!
億万長者のバーンズに借しができ、ワクワクが止まらないホーマーであったが…。


<以下、ネタバレになります>


発電所の非常時用のサインが電光掲示

・往診にやってきたヒバート先生とスミサーズが話しているシーンや、外から見たバーンズ邸のシーン等、お馴染み市民ケーンのパロディ。

・ホーマーがバートに聞かせる話は、古代ローマ白銀期の作家アウルス・ゲッリウスによる寓話「アンドロクレスと獅子」(1910年代に戯曲化、その後1952年に映画化)が元ネタ。

献血のバイトをしているオットーが鼻歌で歌っているのは、ブラック・サバス「アイアンマン」


・ホーマーが怒りの手紙を出したり、郵便が届かないようポストにいたずらしようとするシーンは、50年代にアメリカでヒットしたシットコムドラマ「ザ・ハニームーナーズ」(日本未放送)の、「ボスへの手紙」というエピソードが下敷きになっているらしいです。

・この郵便局員の女性は、シーズン1「パーティーはこりごり」でバートにスパイカメラを配達してくれた人ですね。

ゴーストライターの作品の1つ「私にできないことはない(ライク・ヘル・アイ・キャント)」は、日本のCMでも有名だった、歌手サミー・デイヴィスJr.「イエス・アイ・キャン」の一節からの引用。



[asin:B00ONUXNMU:detail]
・郵便局の壁画は、ミケランジェロよるアダムの創造のパロディ。
日本人的は、サイゼリアのあの絵、って言った方が通りがいいかも!?

・以降定番になる、ホーマーの心(頭?)の声が初登場。

・ホーマーと仲良しらしい発電所の用心棒・ジョーイは、シーズン7「キングサイズのホーマー」まで、ごくたまーに出てくることになります。
次シーズンのシーズン3「リトルヘルパーは疫病神!」にも登場してきますよ!

・モールのエスカレーターを登りながらバーンズが興奮気味にシンプソン家へのプレゼントについて話すセリフは、絵本作家ドクター・スースが自らの絵本の中で効果的に使用した、韻を踏む言葉遊びのパロディ。

・バーンズ曰く、メソアメリカインディアンが掘ったらしいエクスタポラポケトルという戦いの神をテーマにした銅像
この銅像は、以降のエピソードにも背景としてこっそり登場することが多々あります。…例えば、シーズン6「秘密結社に選ばれて」とか。



<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
バーンズ 北村弘一
スミサーズ 目黒光祐
ヒバート,郵便局員 青森伸
カール,クインビー,ジョーイ 辻親八
レニー,ライター 朝戸鉄也
オットー 安西正弘
バーニー 広瀬正志
モー 稲葉実
郵便局員 紗ゆり



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
アドバイザー 井上真紀
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日一伸
プロデューサー Kristen Duncan,小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ムービーテレビジョン・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン



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