シーズン2、第20話「シンプソン家の戦争:The War of the Simpsons」May 2, 1991
最近夫婦仲が険悪になってきたホーマー&マージ。
そんなとき、協会主催の夫婦関係修復セミナーにマージが参加を申し込み、ホーマーも嫌々ついていくことに。
一方、両親が留守の間、子供たちの面倒を見ることになったエイブじいちゃんは、案の定バートにいいように使われてしまい…。
<以下、ネタバレになります>
・本エピソードの原題・邦題ともに、1989年公開の映画「ローズ家の戦争:The War of the Roses」のパロディ。
ちなみに、同作の製作には、シンプソンズの制作総指揮者の1人であるジェームズ・L・ブルックスが参加しており、さらに監督(と出演も)を務めたのは、ホーマーの兄・ハーブ役を担当した俳優のダニー・デヴィート。
シーズン4の「マージの就職」には、本人がゲスト出演し、同曲を熱唱するシーンが放送されることになります。
・カクテルを手慣れた手つきで作っていくフランダースは、トム・クルーズ主演の映画「カクテル」のパロディ。
・ほかにパーティのシーンで使われる曲は、ダスティ・スプリングフィールドの「恋の面影〜カジノ・ ロワイヤル」、K.C.&ザ・サンシャイン・バンドの「ザッツ・ザ・ウェイ」。
・夫婦ケンカのときには定番らしい陽気な音楽は、メキシコの民謡「メキシカン・ハット・ダンス」。
そして、そんな陽気な音楽の秘密を子供たちは知っている…!
ちなみに、浪速のモーツァルト作のこの曲は、「メキシカン・ハット・ダンス」の一部を引用していたります。
・ホーマーの昨日の記憶は、ニューヨーク・タイムズで長年渡って著名人の風刺画を連載していた漫画家:アル・ハーシュフェルドが描いた、アルゴンキンの円卓(1920年代に存在していたニューヨークの出版関係者の社交サークル)風刺画のパロディ。
・幼児時代にも、ベビーシッターに酷いトラウマを植え付けていたバート。
そんな回想シーンは、映画「オーメン」のパロディ。
・カウンセリングに来ているシンプソン家、フランダース家と、あともう1組の夫婦(ジョンとグロリア)は、ミュージカルで後に映画化もされた「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」のジョージ&マーサのパロディ。
ちなみに、シンプソンズの翻訳を担当されている徐賀世子さんは、2006年に上演されたシス・カンパニー版の舞台「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」の翻訳も務められており、その巧みなワードセンスが評価され、第14回湯浅芳子賞を受賞されています。
・葉巻を吸うバートは放送当時大ウケしたとのことです。…それにしても、アニメで、しかもプライムタイムで、このシーンを放送できたことにビックリ!
・息子同様漫画家であったマット・グレーニングの父ホーマー・グレーニングは、釣り番組の制作にかかわっていたこともあるんだとか。
ちなみに、ホーマーの日本語吹き替えを担当されている、大平透さんご自身の趣味も釣り(特にアユ釣り)であり、過去にテレビ大阪製作(関東ではテレビ東京で放送中)の釣り番組「THE フィッシング」でナレーターを務められていたこともあります。
・ホーマーが巨大なナマズ・シャーマン将軍と格闘する展開は、シンプソンズでもお馴染みすぎるヘミングウェイの「老人と海」のパロディ。
・クイーンの「伝説のチャンピオン」を熱唱するホーマー。
・グッズ情報:本エピソードの釣り人スタイルのホーマーをモデルにしたブリキのおもちゃが発売されています。
以前、こちらのブログでもご紹介した、ゼンマイ仕掛けのホーマー人形のバージョン違いです!
<声の出演>
役名 | お名前 |
---|---|
ホーマー | 大平透 |
マージ | 一城みゆ希 |
バート | 堀絢子 |
リサ | 神代知衣 |
エイブ | 滝口順平 |
ラブジョイ | 目黒光祐 |
フランダース,釣り人 | 稲葉実 |
ヒバート | 青森伸 |
バーニー,ジョン,スネーク | 広瀬正志 |
ヘレン | さとうあい |
ミルハウス,初対面の男 | 飛田展男 |
オットー,妄想の男1 | 安西正弘 |
モード,ベビーシッター | 紗ゆり |
店主,妄想の男2 | 沢りつお |
倦怠期妻 | 西宏子 |
<日本語版スタッフ>
役職 | お名前 |
---|---|
翻訳 | 徐賀世子 |
アドバイザー | 井上真紀 |
調整 | 栗林秀年 |
効果 | 関根正治 |
演出 | 春日一伸 |
プロデューサー | Kristen Duncan,小川眞紀子 |
録音 | Studio Saurus |
編集 | ムービーテレビジョン・スタジオ |
制作 | ムービーテレビジョン |