シーズン2、第19話「リサのときめき"Lisa's Substitute"」April 25, 1991
病に倒れた担任の代わりにやってきた、ハンサムなバーグストローム先生にリサはひとめ惚れ。子供たちの心をつかむ事に長けた見事な授業に、その思いはつのるばかり。一方バートのクラスでは、クラス委員の選挙戦がはじまり、バートは常勝マーチンに挑戦することに…
<以下、ネタバレになります>
・リサの担任フーバー先生が罹患したというライム病とは、ダニが媒介する感染症の一種(スキナー校長が黒板にtick"ダニ"と書くのはそのため)。アメリカ北東部のニューヨーク州で、特に発病数が多い病気なのだそうです。
・ウエスタンルックのバーグストローム先生が教室に現れるシーンに流れるのは、『続 夕陽のガンマン"The Good, the Bad and the Ugly"』の、あの忘れられない口笛のテーマ曲。
https://https://www.youtube.com/watch?v=IGlhHc-Dvh0
なお彼の外観は、脚本家チームの一人であるマイク・リースをモデルにしているのだとか。
・クラバーペルがバーグストロームに色目を使うくだりは、ホフマンの出世作『卒業"The Graduate"』での幼馴染の母親に誘惑されるシーンのパロディ。
・クラス委員選挙でのマーチンの公約は、学級文庫にアシモフ、べスター、クラークをはじめとした名作SF小説を揃えること。レイ・ブラッドベリがわざわざ名前を挙げてまで軽んじられるのは、ファンタジーの要素が強いからなのかな? もっとも、アルフレッド・べスター作品も、どちらかというとブラッドベリよりなんですが。・一方バートが展開するのは、自分の意見は特に主張せずに、相手のスキをひたすら突っ込む戦略。さらに“買収工作”も展開し、勝利は確実と思われたものの…
・先生に入れ込むあまり、自堕落なホーマーへの父親としての敬意を失ってゆく娘の姿に心を痛めるマージは、リサにある提案をします。しかし…
・駅のホームのシーンでバーグストロームがリサに贈り物を手渡すくだりは、川端康成の短編『朝雲』(短編集『花のワルツ』所収)を彷彿とさせられます。
<声の出演>
役名 | お名前 |
---|---|
ホーマー | 大平透 |
マージ | 一城みゆ希 |
バート | 堀絢子 |
リサ | 神代知衣 |
バーグストローム | 中尾隆聖 |
クラバーペル | 巴菁子 |
スキナー | 青森伸 |
マーティン | 安達忍 |
ミルハウス,アナウンサー | 飛田展男 |
ルイス,チャック | 渡辺久美子 |
フーバー | さとうあい |
ウェンデル | 野村真弓 |
ジェイニー,女1 | 真柴摩利 |
ネルソン | 安西正弘 |
シェリー,リポーター | 白石文子 |
テリー | 安藤ありさ |
<日本語版スタッフ>
役職 | お名前 |
---|---|
翻訳 | 徐賀世子 |
アドバイザー | 井上真紀 |
調整 | 栗林秀年 |
効果 | 関根正治 |
演出 | 春日一伸 |
プロデューサー | Kristen Duncan,小川眞紀子 |
録音 | Studio Saurus |
編集 | ミューテック・スタジオ |
制作 | ムービーテレビジョン |