シーズン2、第11話「残された時間:One Fish, Two Fish, Blowfish, Blue Fish」January 24, 1991
今夜のシンプソンズ家の夕食は、毎週恒例のミートローフディナー。食べるのが待ちきれないホーマーと対照的に、渋い顔のリサ(この時点では、まだ菜食主義者ではない)の提案で、その翌日スシ屋に外食に出かける彼ら。
慣れぬ生魚に、はじめはおっかなびっくりだったものの、たちまちスシの魅力に取りつかれるホーマーだったが…
<以下、ネタバレになります>
サブタイトルは、映画化された『グリンチ』や『キャットイン ザ ハット』などで知られるドクター・スースの絵本からの引用。
・原案・脚本を担当したNell Scovellは、シリーズ初の女性ライター。その後、『サブリナ』『名探偵モンク』などの脚本も手がけています。・スプリングフィールドの日本人住民アキラが、スシ屋のウェイターとして初登場。オリジナルシリーズのスタートレックでのヒカル・スールー役などでお馴染みの、日系アメリカ人二世俳優のジョージ・タケイが、最初から声を担当。(吹き替え/伊藤栄次さん)
なお、このエピソードには他にも数人の日本人キャラクターが登場しますが、全て日系もしくは日本人に担当させているそうです。
・店内のカラオケでバートとリサが歌うのは、サウスパークのシェフ役でもお馴染みのアイザック・ヘイズが作曲・歌唱した、映画『黒いジャガー』の超イケてるテーマ曲の替え歌。
こちらは、サミュエル・L・ジャクソン主演によるリメイク版(テーマ曲は同じ)。・店では唯一、河豚の調理師免許を取得しているらしい大将の代わりに、解説書を参考に恐る恐る調理する板前。しかし、こんな大雑把な本では…
その頃、大将は何とあのヒトと!(それが誰かは観てのお楽しみ)
・結局、河豚の毒にあたったホーマーは、余命24時間を告げられてしまいます。
残された時間を有意義に使おうとするものの、例によって思惑とおりにはいかず…
・“男と男の話”をしようと部屋に入ってきたホーマーを目にするないなや、また叱られるのだと思い込んで、膝の上に飛び乗り尻を丸出しにするバート。児童ポルノ規制云々にかまびすしい昨今では、少々キケンな絵柄ですね。
なお、このシーンでホーマーが伝授する“社会を生き抜くための三つの台詞”は、実際に役に立つこと請け合い。
・マージが用意した“最後の晩餐”の席に、ホーマーが息せき切って駆けつける一連の流れは、映画『卒業』クライマックスのパロディ。
・ベッドから抜け出し、まだカセットテープ式のウォークマンでホーマーが聞く朗読版聖書の朗読の主は、伝説的ラジオ・TVキャスターのラリー・キング本人。
・ホーマーとマージが生の喜びを分かち合うラストは、唐突でやや食い足りない感じですが、元の脚本では前日のバーンズやフランダースらとのやり取りを伏線とした、皮肉な展開となっていたそうです。
<声の出演>
役名 | お名前 |
---|---|
ホーマー | 大平透 |
マージ | 一城みゆ希 |
バート | 堀絢子 |
リサ | 神代知衣 |
エイブ | 滝口順平 |
ヒバート | 青森伸 |
バーンズ | 北村弘一 |
スミサーズ | 目黒光祐 |
モー | 稲葉実 |
バーニー | 広瀬正志 |
ウィガム | 島香裕 |
アキラ | 伊藤栄次 |
ウエイトレス | 木藤聡子 |
<日本語版スタッフ>
役職 | お名前 |
---|---|
翻訳 | 徐賀世子 |
調整 | 栗林秀年 |
効果 | 関根正治 |
演出 | 春日一伸 |
プロデューサー | Kristen Duncan,小川眞紀子 |
録音 | Studio Saurus |
編集 | ミューテック・スタジオ |
制作 | ムービーテレビジョン |