シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン1、第12話「クラスティは強盗犯?:Krusty Gets Busted」

シーズン1、第12話「クラスティは強盗犯?:Krusty Gets Busted」April 22, 1990(日本初回放送:1992年10月31日)

クイック・E・マートにお遣いにやってきたホーマー。
そこで強盗犯に遭遇してしまうのだが、その姿はバートたちのヒーロー:ピエロのクラスティに瓜二つだったからさぁ大変!


<以下、ネタバレになります>


・本エピソードは、原作者/制作総指揮のマット・グレーニンが2006年に発表したお気に入りエピソードランキングで、第9位にランクインさせたお話です。
・クラスティの大ヒットギャグ「オラ、知らねぇ〜!」…今後登場してくることはありません(笑)。
ちなみに、これと同じようなギャグでバートが一躍大スターとなる、シーズン5「バートは大スター!」もオススメです!ぜひご覧になってみてください。

・リサ「大人にウケようと思ってるならゴールデンタイムにやってるわ」シンプソンズもそうです(笑)
・強盗犯が立ち読みしている、「ザ・スプリングフィールド・レビュー・オブ・ブックス」は、週刊のブックレビュー誌「ザ・ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」のパロディ。

・セルマ&パティのそれはそれは楽しい休暇中のスライドショー。
シーズン3エアロスミス登場」でも、楽しい(?)スライドを見せてくれますよ。

・クラスティ逮捕という文字の下に書かれている「笑い声が死んだ日」は、1959年にロックミュージシャン3人が乗った小型飛行機が墜落し、乗員がすべて亡くなるという悲劇的な出来事を題材にしたドン・マクリーンの楽曲アメリカン・パイ」の一節、「音楽が死んだ日」をもじったもの。
なお、その飛行機事故でなくなったミュージシャンたちは、シーズン14「乗っ取り屋ホーマーの経営道」劇中のイッチー&スクラッチー・ショーに登場してきます。


ペースメイカー埋め込み手術を受けたクラスティ:この設定に関連するシーンが、シーズン4「地獄のキャンプ」にありますね!

・クラスティの文盲防止キャンペーン及びそのキャッチコピーは、アメリカの森林火災撲滅キャンペーン(フクロウのイメージキャラ:ウッジーオウルを起用した)のパロディ。

・クラスティの囚人番号である「A113」は、カリフォルニア芸術大学卒のアニメーターたちがお遊びで劇中に盛り込むワード。
トイ・ストーリー「モンスターズインク」といったピクサー映画全般、本エピソードにも関わっているブラッド・バードが監督を務めたMr.インクレディブル(これもピクサー作品)やアイアン・ジャイアントミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル等でも目にすることができます。

(↑桜井敏治さん出演作!)(↑大平透さん出演作!)(↑堀絢子さん、滝口順平さん出演作!)(↑北村弘一さん、辻親八さん出演作!)・法廷に向かうクラスティに対してバートが話しかけるシーンは、1919年に起きた野球の八百長事件ブラックソックス事件に関わったと噂されるジョー・ジャクソンが法廷から出てきた際に、彼のファンである少年が「嘘だと言ってよ、ジョー!」と話しかけた話を基にしている(実際には少年に話しかけられるという事実自体なかったという話もある)。

・弁護士のモデルは、レイモンド・バー演ずる「弁護士ペリー・メイスン」(原作は人気推理小説)のペリー・メイスン


・クラスティーを演じる声優:島田敏さんは、現在は「ちびまる子ちゃん」の「友蔵おじいちゃん」としても大活躍!日曜日の18時にフジテレビで聞き比べてみてくださいね!


・本国でサイドショー・ボブの声を担当するのは、大ヒットシットコム「そりゃないぜ!? フレイジャー等でおなじみの俳優:ケルシー・グラマー(吹/村山明)。
ちなみに、当初ボブ役にはジェームス・アール・ジョーンズ(本国のダースベイダーの声!)が予定されていたそうです。

サイドショーボブが司会になった途端、急に上品になる番組。
・捜査のためクイック・E・マートに向かうバート&リサ。そのシーンのMEは、スパイ大作戦メインテーマのパロディ。



サイドショーボブが歌うのは、コール・ポーター「エブリ・タイム・ウィ・セイ・グッバイ」


サイドショーボブが最後に吐き捨てるセリフ「この子供たちさえいなければ…」は、スクービー・ドゥーで悪役が発するお決まりのセリフからの引用。

ちなみに、最近制作されたスクービー・ドゥーのシリーズでは、スクービーの相棒・シャギーの声を、2代目ネルソンの桜井敏治さんが担当されてらっしゃいます。
・クラスティ印の関連グッズで溢れるバートの部屋。
ここまでの量ではないものの、この設定は後のエピソードにも引き継がれることになります。

・ここから長きに渡るサイドショーボブのバート(+α)への復讐劇が始まります…!
ということで、簡単にそのお話をご紹介!
※ボブ初登場(今作)
 シーズン1「クラスティは強盗犯?!"Krusty Gets Busted"」
※ボブとセルマおばさんが結婚する
 シーズン3「名探偵バート"Black Widower"」
※シンプソン一家が名前変えて逃げ回る!
 シーズン5「よみがえった男"Cape Feare"」
※ボブが選挙に出馬する
 シーズン6「サイドショー・ボブ・ロバーツ"Sideshow Bob Roberts"」 ※ボブがテレビをなくそうと目論む
 シーズン7「サイドショー・ボブ最期!? の復讐"Sideshow Bob's Last Gleaming"」
※ボブに弟が…!?
 シーズン8「サイドショー・ボブをだました男"Brother from Another Series"」
※出所したボブをバートが執拗に追いかけまわす
 シーズン12「華麗なるリベンジ・デイズ"Day of the Jackanapes"」
※命を狙われたホーマーに対し…
 シーズン14「誰もが怪しいホーマー殺し"The Great Louse Detective"」
シンプソンズ一家、イタリアへ
 シーズン17「復讐はワインより美味?"The Italian Bob"」<字幕のみ>
※ボブの弟・セシル、再登場!
 シーズン19「殺人者の葬式"Funeral for a Fiend"」<字幕のみ>
※ホーマー&マージの婚姻は無効だった!?
 シーズン20「結婚式は災いの元"Wedding for Disaster"」<字幕のみ>
※シンプソン家の新たなお隣さんは…
 シーズン21「お隣のボブ"The Bob Next Door"」<字幕のみ>
…現段階で12エピソード、大体2年に1度くらいのペースで登場していますね!
原音のケルシー・グラマーの低音ボイスももちろん素敵ですが、吹き替え版の村山明さんによるボブも日本のファンに大人気です!
まだ吹き替えが制作されていないエピソードも、ぜひとも吹き替え版で見てみたいですね!

●おまけ
サイドショーボブの吹き替えを担当されている、声優:村山明さんは鉄道の駅構内放送を多く担当されていることでもお馴染み。
横浜線、そして京葉線などの放送も担当されてらっしゃいますので、ディズニーランド等に行かれる際にはぜひチェックしてみてくださいね(音声は男女ペアで使用されています)!



<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
アドバイザー 井上真紀
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日一伸
プロデューサー Kristen Duncan,小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ミューテック・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン



<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ,セルマ,記者 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
クラスティ,警備員 島田敏
サイドショーボブ 村山明
パティ,リポーター2,女1(社員) 鈴木れい子
ウィガム,リポーター3,男3(社員) 島香裕
エディ,弁護士 北村弘一
ケント・ブロックマン,スナイダ―判事 糸博
ブリタニー,フォアバーソン 木藤聡子
アプー,検事 広瀬正志
ラブジョイ,アナウンサー,エド 目黒光祐
ルー,スコット,画家,男1(売り子),リポーター1,男2(社員) 伊藤栄次



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