シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

シーズン1、第11話「バートのフランス日記:The Crepes of Wrath」

シーズン1、第11話「バートのフランス日記:The Crepes of Wrath」April 15, 1990(日本初回放送:1992年11月1日)

相変わらずいたずらが絶好調のバートに手を焼いていたホーマー。そんなある日、スキナー校長がバートを交換留学生にどうかと提案、しばらくの間バートを厄介払いしたいという2人の思いが合致し、彼はフランスに旅立つことに。
一方、シンプソン家には、アルバニアからの留学生がやって来るのだったが…。


<以下、ネタバレになります>


・本エピソードの原題「The Crepes of Wrath」は、映画「The Grapes Of Wrath(怒りの葡萄)」(20世紀FOX映画配給)のパロディ。

・普通にかわいいクラスティおしゃべり人形。
このシーンは、ドラマトワイライト・ゾーンのワンエピソード「殺してごめんなさい」のパロディ。なお、シーズン4ハロウィーンスペシャルIII」第1幕「殺人ピエロ」でも、同作のパロディが登場してきます!

・スパンキー、いや、スキナー校長の母親:アグネス・スキナー初登場!

・乗務員のお兄さんに"非常に丁寧"な対応をされ、フランスに出発するバート。

・バイクで移動中の景色は、実在する有名な絵画からの引用というこだわりっぷり!
登場順に、モネの「睡蓮の池」ゴッホ「カラスのいる麦畑」アンリ・ルソー「夢」、マネの「草上の昼食」


・フランスでバートをこき使う2人組:セザールユーゴラン(ウゴラン)の名前は、フランス映画「愛と宿命の泉」シリーズの登場人物からの引用。

・一方アルバニアでは…

・食卓での会話がグッと品良くなるシンプソン家。

原発内の配置を全然覚えてないホーマー。…ドッ!

・バートが表紙を飾っているフランスの雑誌「ニューズ・ウィークエ」は、もちろん「ニューズ・ウィーク」のパロディ。
ちなみに、シンプソンズファミリーは本エピソードが放送された8日後に発売された、実際のニューズ・ウィークで表紙を飾ることになります。


アメリカのオークションサイト「eBay」では、比較的安価で出品されていたりするので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
・バートからのフランス土産である、赤い風船で遊ぶマギー。これは、フランスの短編映画「赤い風船」のパロディ。
また、そのほかにも、ホーマーにはエッフェル塔のTシャツとワイン、リサにはミニギロチン、マージには(多分)ピンクのシャネルスーツ、といった具合にファミリーにそれぞれフランス"らしいモノ"をあげているようです。
ちなみに、マージのシャネルスーツが関わっているエピソードとしては、シーズン7「シンプソン家の優雅な生活」があります!

・本エピソードのアイディアは、当時日本でも話題になった「1985年オーストリア産ワインジエチレングリコール混入事件」からきているのだとか。
おまけ:アディールの声を吹き替え版で担当されているのは、アニメ名探偵コナン江戸川コナンでお馴染みの高山みなみさん。コナンには、マージ役の一城みゆ希さんもジョディ役で出演されていますので、シンプソンズを見たことがないコナンファンの方にはぜひご覧いただけたらと思います(笑)。ちなみに、ほかにも忍たま乱太郎では、高山さん(乱太郎役)と、クラスティ役の島田さん(ヘムヘム役)も共演されてらっしゃいますので、忍たまファンの方にもおすすめ!?

<日本語版スタッフ>

役職 お名前
翻訳 徐賀世子
アドバイザー 井上真紀
調整 栗林秀年
効果 関根正治
演出 春日一伸
プロデューサー Kristen Duncan,小川眞紀子
録音 Studio Saurus
編集 ミューテック・スタジオ
制作 ムービーテレビジョン



<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ,セルマ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
スキナー 青森伸
アディール 高山みなみ
ミルハウス,航空会社職員(スチュワード),アナウンサー1 飛田展男
ルイス,女1 渡辺久美子
アグネス,アナウンサー2 鈴木れい子
レニー,CIA職員(CIA1) 朝戸鉄也
セザール 辻親八
ユーゴラン 城山知馨夫(城山堅)
クラスティ人形,CIA部下(CIA2) 島田敏
リチャード,スパイ少年(ブラッド) 永澤菜教



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