シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広め、ファンのつながりを作るためにグッズを買えるお店の紹介やエピソードガイド、吹替キャストのみなさんとのイベントレポート等々を掲載しています。

シーズン10、第19話「カリスマホーマーのアートな日々"Mom and Pop Art":April 11, 1999」

シーズン10、第19話「カリスマホーマーのアートな日々"Mom and Pop Art":April 11, 1999」

庭にバーベキュー用のかまどを作ろうとしたホーマーだが、例によってのドジを重ねて大失敗。捨てる事も出来ずに困っているところ、思いがけなく救いの手が。何と、コンセプチャルアートの作品として認められてしまったのだ!

<以下ネタばれになります>
<チェックポイント>
・サブタイトルは"Pop Art"のもじり。
・本エピソードでのホーマーと作品は、シーズン13『リサ、憧れの大学生活』のエピソードガイドでも触れた、バンクシーのそれを彷彿とさせられます。

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・ハンモックに寝そべり酒をくらって休日を怠惰に過ごしていたホーマーは、傍らで草むしりに励んでいたマージに、少しは家事の手伝いもしてよとの苦言を受ける。

彼女がいくつか例に挙げる、やりっ放しの仕事のひとつが、イランのアメリカ大使館で捕虜にされた人たちの無事の帰還を祈って当時広く行われた、黄色いリボンの掲示の撤去。この事件の起きたのが1979年なので、20年放置されていた計算になります。
・重い腰を上げ、手伝いに必要な道具を買いにホームセンターにやってきたホーマーは、組み立て式のバーベキューピット(かまど)に目を奪われる。

・喜々として作り始めるも、案の定うまくいかず…

・出来損ないのかまどを無理矢理返品しようとするが、当然拒否。

・当ても無く車を走らしていると、引きずっていたかまどがパンパーごと外れ、神の恵みとトンズラするホーマー。

・しばらく後、かまどに激突されて大破した車の持ち主が、バンパーを頼りに訪ねて来る。弁償を要求されると思いきや、現代美術を扱う画廊のオーナーである彼女は、出来損ないのかまどをアウトサイダーアート作品と勘違いして高く評価する。

画廊オーナーのアストリッドを演じるのは女優のイザベラ・ロッセリーニロベルト・ロッセリーニイングリッド・バーグマンを両親に持ち、マーティン・スコセッシデヴィッド・リンチゲイリー・オールドマンらとの結婚や交際などでも知られています。

代表作は『ブルーベルベット』かな、やはり。

・アストリッドの画廊での“作品”のお披露目パーティ。向かって右の人物は、ポップアートの先駆けのひとりであるジャスパー・ジョーンズ(声も本人)。背後には、オノヨーコ風の人物も。

・ホーマーの作品に一目惚れしたバーンズの言葉を、自分に対してのものだと思い、一瞬舞い上がるスミサーズ。

その場で小切手を書いてくれたバーンズのお陰で、ホーマーはプロのアーティストの仲間入りを果たす。
・アストリッドと“ファン”を引き連れてモーの店に顔を出すホーマー。Kyoto と呼ばれる黒髪の女性は日本人らしい。

モーが支払いの代わりにホーマーの絵を所望するのを目にしたバーニーは、自分もと申し出るがすげなく却下。

しかし、それはジョルジュ・スーラの名画『グランド・ジャット島の日曜日の午後』の見事な模写だった!

・個展の開催も決まり、美術雑誌の特集記事を見せびらかすホーマー。ハイスクール時代に画家志望だったのもあり、素直に喜べず複雑な心境のマージ。

台詞でも語られる、彼女が大好きなリンゴ・スター肖像画を描いて本人に贈ったエピソードは、シーズン2『マージは芸術家"Brush with Greatness"』で観る事が出来ます。

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・ホーマーは個展で新作を発表。しかし、どれも最初の作品の同工異曲に過ぎず、ブーイングを浴びる。

・落ち込んだホーマーを励まそうと、マージは彼を美術館へ誘う。原作者マット・グレーニングのコミック"Life in Hell"の一コマが展示されているのを目にして、悪態をつくホーマーの前に現れたのは…

・名作の数々に打ちのめされて、ベンチに横になったホーマーは、それらの作品世界の中に入る悪夢を見る。

ルパン三世の最初の劇場版作品『ルパンVS複製人間』の作中にも、良く似たシーンが出てきますね。
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・さらにスランプに陥ったホーマーだが、建築物や環境そのものを作品にしてしまうクリストの作品についてリサから聞かされ、新たな閃きを得るホーマー。なお、彼女が話すアンブレラ・プロジェクトは、アメリカだけではなく日本でも同時開催されました。

・バートと組んで、各家のドアマットを盗んで回り、動物園に忍び込んでは動物たちにシュノケールを装着するホーマー。果たして、彼の壮大な目論見とは何か? そして、その結果は!?

・なお、ホーマーの最後にして最大の作品には、とあるジブリ作品を彷彿とさせられました。前述のルパン同様、実際に参考にしているのかもしれませんね。
・エンドクレジットに流れるのは、国内未公開の映画"Seven Hills of Rome"の挿入歌"Arrivederci, Roma"です。


<日本語版製作スタッフ>

役職 お名前
演出 向山宏志
翻訳 徐賀世子
調整 飯村靖雄
スタジオ グロービジョン

<声の出演>

役名 お名前
ホーマー 大平透
マージ 一城みゆ希
バート 堀絢子
リサ 神代知衣
フランダース,モー,音楽家 稲葉実
ティーン,ミルハウス 飛田展男
スキナー,ギュンター 青森伸
クラバーペル 巴菁子
ウィガム,セシル 中村大樹
アストリッド さとうあい
クレタス,レニー 朝戸鉄也
バーンズ 北村弘一
スミサーズ,ウォーホル 目黒光祐
バーニー,ナレーション 広瀬正志
カール,ダグ 辻親八
モード 紗ゆり
ジョーンズ,ウィトルウィウス,ギャング 島田敏