シンプソンズ・ファンクラブ・ブログ

「ザ・シンプソンズ」を日本で広めるために日本語吹替版のエピソードガイド、グッズを買えるお店の紹介、大平透さん使用のアフレコ台本の研究、等々を掲載しています。

FUTURAMA 日本初放送!

マット・グレーニング製作のもうひとつのTVシリーズ"FUTURAMA"が、5月12日(火)WOWOWにて日本初放映されることになりました。

WOWOWオフィシャルサイト上の放映告知
http://www.wowow.co.jp/pg/detail/021045001/index.php?m=V1


今回放映されるのは、1999年から5シーズンに渡りFOXで放映された30分のTVシリーズではなく、打ち切り後も根強い復活を求める声に応えて、2007年から4作品が製作された90分の長編版の第1作目となる"Futurama: Bender's Big Score(邦題:フューチュラマ:ベンダーの大冒険)"です。

US版DVDジャケット

物語の舞台は、31世紀初頭のニューニューヨーク。人類は、多種多様な異星人との交流のお陰もあり、レトロフューチャーな見かけながらも高度な超科学文明を謳歌していた。その一方で、貧困や差別、自然破壊といった様々な問題が、解決されるどころか現在以上に深刻度を増していたりもする。
主人公のフライは、ビザの配達先での“事故” により冷凍睡眠するハメとなり、一瞬にして1000年後の世界に放り出されてしまう。予想外の出来事に途方にくれる彼だったが、偶然知り合った一つ目の“異星人”リーラとロボットのベンダーらと、同じ孤独なはぐれ者同士として友情を結ぶ。DNA鑑定マシンにより判明した、この時代に生存しているフライの唯一人の子孫であるファーンズワース教授を訪ねた3人は、教授が研究の傍ら経営している恒星間運送会社"Planet Express"に雇われることに…

以上が、TVシリーズ第1話"Space Pilot 3000"の概要です。こうして、"Planet Express"クルー達の、エキサイティングかつオマヌーな冒険の日々がはじまるという次第。なお、良くも悪くも行き当たりばったりなシンプソンズとは対照的に、本作の設定には綿密な伏線が張られており、フライが未来世界にやってき理由やリーラの本当の正体などの複数の謎が、少しずつ解明されてゆくという構成になっています。

ただ、グレーニングの趣味全開なマニアックな展開などのせいか、当時はまだまだ発展途上な3DCGを惜しげもなく投入した故の高額な制作費に見合う人気を得ることが出来ず、シーズン5の途中でFOXでの放映はキャンセルの憂き目にあい、多くの謎が明かされぬまま放置されてしまいました。

そんなワケで、この"Futurama: Bender's Big Score"には、それらの謎解きの要素が多数含まれており、TVシリーズを見ていない方にとっては、ワケカワな描写や展開も頻出します。例えば、第1話で未来にやってきたフライがベンダーと初めて出会う経緯を、まんま裏返したギャグとか…

とはいえ、もし今回の放映の評判が良ければ、以降の長編3作のみならずTVシリーズの国内放映の可能性もあるかもしれません。視聴環境をお持ちの方は、是非ともお見逃しなく!

なお、某ニコニコ動画に日本語字幕を入れたTVシリーズを個人の方が何本かUPされているので、とりあえず第1話"Space Pilot 3000"だけでも、ご覧になっておいた方がイイかもしれませんね。

また、グランバダさんの映画感想Blog"Simply Dead"内のFUTURAMA関連エントリも、作品全体の理解に役立つのでオススメです。
Simply Dead
http://simplydead.blog66.fc2.com/
"Bender's Big Score"エントリ
http://simplydead.blog66.fc2.com/blog-entry-279.html

ちなみに、ロボットのベンダーはシンプソンズにも何度かゲスト出演しています。

シーズン16"Future-Drama(邦題:8年後のシンプソンズ)より"
実は、FUTURAMAにもシンプソンズキャラが登場していたりもするのですが、どんな風に?といった話はまた別の機会に。

*TVシリーズから4話を収録した傑作選DVD。値段もお手ごろなので、リージョン1再生環境をお持ちの方にオススメです。